故郷の病院での院内感染が報道された。
「このあたりでコロナになる人なんかいないよ」とお年寄りが言うような地域。
精神科という特性上、内科も併設しているが、普段重篤な感染症など診ることのない病院。
会見では「うちでは診ることができないと訴えたが、そっちでなんとかしてくれと引き受けてもらえなかった」という言葉にやりきれない気持ちになった。
精神科はその特性から他科との連携が難しいと以前から聞いていたが、ここでもかと絶望的な気持ちになる。
優生思想の問題とともに、この長閑な地域で危機感の薄いお年寄りたちの犠牲が出ないことを祈るよりほかない。