当時住んでいた鹿児島から夜行バスで大阪に向かい、
12:00出航の「鑑真号」に乗り込んだ。
2泊3日の船旅。「鑑真号は就航したばかりでとても綺麗だ」
と当時の日記にある。
2等の和室で15人の雑魚寝スタイル。料金は片道1万8千円。
乗客は中国の人が半数で、あとは日本人とその他の国の人が少し。
「昼ごはん時に同席したメキシコ人のパブロとフランシスコから
ビールをおごってもらった」とも記録している。
彼らは中国からチベットに抜けてネパールに行ってから
メキシコに帰るとのこと。
1晩明けて朝に外を見ると開聞岳が見える。
2晩かけてまた鹿児島に戻って来ていて、なんか損した気分になる。
夕方までゴロゴロしていて、
夜はパブロとフランシスコの個室でテキーラをご馳走になる。
サボテンを食べるという芋虫入りのやつ。
みんなで紙にメッセージを書いて、
飲み終わったボトルに入れて海に投げ込んだ。
この時点まで、行き帰りのフェリーだけ予約していて、
中国のホテルは予約していず、しかもフェリーが着く
上海からどこに行くのかも決めていなかった。
夜、ガイド本を読んで、中国の3大聖地の1つの
普陀山という島に行くことにした。
よし、明日はいよいよ中国である。