父も母もそうでしたが、認知症の自覚というのは、まったくありませんでした。
まあ、なりたての頃は、なんですぐ忘れてしまうんだろうということはあったのですが、それが、だんだんと普通になっていくと自覚はないんです。
今、アメリカ大統領選挙でバイデンさんのことを噂していますが、本当に認知症かどうかということは、本人には、わからないということです。
だから、父と母が認知症だと判断された時には、父も母も時期は違いますが、自分が認知症という自覚はありませんでした。
それが、私たち家族にとっては、困る原因になるんです。
古いことは覚えているのに、ついさっきやったことは覚えていない。
だから、同じことを何回もやるんです。
それが困りました。
例えば、明日の予定を話をしていて明日は、これこれがあるからなんて話しても何分後かにまた、明日の予定はとはじまるんです。
こんなことは日常茶飯事。
朝、私が実家へ行くからねと電話しても忘れてしまう父と母。
行くといなかったり、なんで来たの?なんて聞かれることも。
記憶が無くなる部分があるんだと。
始めのうちは、明日の予定は、さっき話したでしょうなんて父に行ったのなら、そんなことは、聞いていないとなり、怒り出す父。だから、適当に何度も同じことを話すようにしていました。