母が亡くなった時、父は、泣きました。大声で。
でもね。これだけだったんです。
多分、忘れてしまったんだと思うのですが。
そこら辺のことは、私たちにもわからなかったんです。
どうしてかというと父に母の死を知らせた後、大声で泣き、その後、父は、自分の部屋へ。
これからどうするかということやコロナ禍だったので母を霊安室(面会室)の所へ移すということをどのようにしようかと。
また、母の姿を見たら、父がどうなるのかわからなかったこともあり。
そんなこんなでバタバタしていたので父のことは、自分の部屋に戻った後、どうなったのかわからなかったんです。
今、考えるとそういえば父のことは忘れていた感があります。
特養の職員さんが対処してくださっていたんだと。
霊安室に母を運んでからあとは、父には、会っていなかったと思い出しました。
だから、父は、特養での母との別れは、多分、部屋で大声で泣いただけだったかもしれません。
職員さんも父のパニックのことはわかっていたので母のことには、触れないようにしていたんだと。