生きている間見つからなかったもの | 認知症の二人を見送って

認知症の二人を見送って

認知症の父母が亡くなり、いろいろなことがありました。順序だてではありませんが、どんなことがあったか、認知症というものがどんなものかということを知っていただければと書いていきます。

父が認知症になり、母も認知症と判断され。父の場合は、特養に入るときには、15分も記憶が持たなかったと思います。

そして、いろいろな手続きをする際。見つからなかったものがあります。

一つは、印鑑。それが、印鑑証明に使う印鑑が見つからず。でもね。こちらは、印鑑登録証のカードがあったので何とかなりました。

あと、見つからなかったのは、年金手帳。この話は、前にも書きましたが。

なくなるまで見つからなかったのは、この二つです。この二つは再発行ができないものでした。

年金手帳は、あるととても便利なんです。これがあれば、ひとつのもので手続きが完了になるのですが、これがなかったため、2つのものが必要でした。父は、運転免許証も持っていなかったので手続きの度に2つの証明書が必要となりました。

そうそう、思い出しましたが、印鑑登録証もなくなったと行って再発行もしていたことがわかったんです。

こちらは、父の印鑑登録証が2枚出てきて印鑑登録証がいるときにどちらが本物かわからず、2つもって役所に行ったことがあったんです。そうしたら、きちんとこちらの印鑑登録証は、使えませんと。確認が取れ、ありがたかったです。

また、銀行の通帳もしかりです。

郵便局の通帳も何度も再発行をしていたようで見つかったのは、2冊ほどありました。

こちらは、再発行手続きをしていたので古いものは、処分の穴は付いていなかったんです。

これも困ったもの。どれが再発行したものか、中を見てやっとわかるという状態。

認知症の父のパニックを避けることもあり、母は、通帳がなくなったと言って父が怒り出すと困るのですぐに作りに行くということをしていたようなんです。

生きていた間に見つからなかったもの。

現在、実家を掃除していてこれからも見つからないものが出てくるかもしれません。