皆さん、こんにちは。しばらく休んでおりました。さて、今日は、日本史上の一大イベントでありました足利尊氏復帰の大合戦多々良浜の合戦(建武3年、1336年3月2日)のご紹介です。福岡市東区の松崎にあります火の見下交差点から少し小高い山を登ったところを陣の越と呼びます。合戦の際、尊氏が、陣を構え、戦の状況を遠望した遠見の場所とされています。3号線から横にそれた国道504号線から見た陣の越の様子です。樹々が茂ってこんもりとした部分が陣の越しで、今では浄水施設が設けられていて、地図では陣の越し公園と記したものもありますが、公園の標識も何も見えず、陣の越のことは地元の方でもあまりよくご存じではないようです。何せ780年程前のことですからね。
画面上部に白いタンクが見えますが、これは陣の越頂上部に設けられた松崎浄水場施設です。陣の越の遠見の場所は,今でも土塁が残っていて、
尊氏遠見の場所の案内板が設けられています。
現在、木々が生い茂り、竹藪が密生しているので、遠望は全く利きません。
案内板によると、尊氏はこの地点に陣を構え、遠く西岸に見える肥後の豪将菊池武敏の3万ともいわれる軍勢にわずか300の手勢では、死をも覚悟したともいわれますが、味方の士気、気象条件(冬の西風により砂塵が舞った)、敵軍の中の寝返りなどが味方して、奇跡的に大勝利をおさめ、再び京へ登り、新田義貞、楠正成などを破り、室町幕府を堅固なものとしました。もう少し、歴史的なことを加えますと、後醍醐天皇の建武の親政(1334)に大きな功のあった足利尊氏ですが、やがて天皇の親政に反旗を翻し、建武3年(1336)京都での戦いに敗れ都落ちをし、九州に逃れて来ていたのです。この多々良浜の合戦で逆転満塁ホームラン、奇跡の巻き返しに成功したのです。つまり、これが、多々良浜の合戦です。福岡では、黒田官兵衛のことは有名ですが、多々良浜合戦の事はあまり語られることはありませんね。国道3号線に火の見下というバス停がありますがそこから右手に松崎中学校があり、その横を迂回するようにやや急な道を登っていきますが、この道は陣の越道と呼ばれております。
ちなみに、浄水場のある頂部はロータリーになっていて、東側がやや開けていますが、浄水場完成の碑が設けられていて、公園と呼べば呼べないかもしれません。