日本における新型コロナウィルスの感染拡大が深刻化しない要因について(FP的見解) | 現役ファイナンシャルプランナーのブログ

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まなはな認定講師のファイナンシャル・プランンニング技能士(2級)の亀山美穂です。
資格取得・身近な「お金」に関することを、FPの目線から発信します。

本日は、FPとしての記事を書きます。

 

なかなか終息を見せない新型コロナウィルス感染症ですが、

 

アメリカなどで感染拡大する要因と日本における要因は、同じものと捉えない方が良いと、私は感じております。

 

理由としましては、先ず文化の違い。

 

例えば、予防にマスクの装着を当たり前とする日本文化に対し、

 

マスクの装着は「私は病気です」というアピールになるという文化の国があり、

 

マスク着用に対するハードルが高い国も多いと聞きます。

 

 

そして、FP的には保険制度の違いも大きいと感じております。

 

 

日本は国民皆保険制度を適用しており、日本国民は必ず1人1枚の「保険証」を持っております。

 

転職しても無職でも、フリーランスでも年金受給者でも必ず「保険証」を持つ事が義務付けられています。

 

その保険証の保険料は「税金」として徴収され、所得税・住民税の減税の対象となっております。

 

会社員であれば、その保険料は会社が半分負担してくれています。

 

社会保険と国民健康保険では、受けられる社会保障の違いはあるものの、

 

年齢や障害の度合いなどの特別な事情がある場合に自己負担割合が無いまたは低いという事はあるものの、

 

病院の窓口での自己負担割合の違いや受けられる医療の違いはありません。

 

 

万が一、退職などで保険証の手続きを怠たり、無保険状態となったとしても、必ず遡った日付けで保険証が発行され、社会保険料も遡って請求されます。

 

ですので、どの国民もどんな状況下でも必ず保険証を持っているという事になります。

 

国民「皆」保険制度とはそういう仕組みです。

 

 

海外旅行や海外出張などでSARSや新型コロナウィルス感染症に感染した場合、海外旅行保険などでその治療費を補填する事は可能ですが、

 

日本政府がいち早く「特定感染症」に指定し、保険適用にしたのは、

 

国内での感染であったとしても、誰もが国民皆保険制度下で平等に治療を受ける事が出来るようにする為であります。

 

 

アメリカだけを例に出す事は大変恐縮ですが、オバマ前大統領が国民皆保険制度を制定しようとされておりましたが思いは叶わず、

 

国民の皆様は民間の社会保険に加入されおられ(内容は詳細には存じておりません)

 

普段から、国民それぞれに、受けられる治療内容や負担割合などに差があるそうです。

 

そういった事で、日本のように一つの方法で統制を取る事が難しいのも、感染拡大の要因かと感じます。

 

 

また、日本には医師会という組織があり、良い意味でも悪い意味でも政府と密着している組織ですので、

 

日頃から政府と近い存在にある事も、日本の事態が深刻化していない理由の一つかと感じます。

 

 

私個人的には、自粛ムードで経済が破綻してく事の方が不安であり、

 

重傷者と死者数は出ている訳ですから、誰でも自由に検査が受けられた時、

 

重症化率と致死率は著しく下がる事は明確で、

 

お年寄りや持病を持っている方は、この世の全てのウイルスがリスクでありコロナに限った問題ではなく、

 

60才以上の方や持病をお持ちの方はこれまで通りに気をつけて頂き、

 

若者達は自然治癒力を高める為にしっかり食べてしっかり運動してしっかり寝る事。

 

国内での経済活動は止めずに、慌てずに落ち着いて、薬の開発を待つのが良いかと感じます。

 

 

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※参考までに、統計を取られている方の情報です。(3月19日現在:多少の誤差はあるかもしれません)

 

↓↓

現在終息が見え始めた中国の感染者数を基準とした統計です。差別的な意味合いなどは全くありません。


1月11日 41人→ウクライナ、ジャマイカ、ギアナ、バングラディシュ、ウグベキスタン
1月12日 41人←アフガニスタン、ブルキナファソ、ドミニカ、
1月13日 41人←パナマ、ボスニアヘルツェゴビナ、アゼルバイジャン、スリランカ、カンボジア、ニュージーランド、リトアニア、
1月14日 41人 ←スロベニア、北マケドニア、チュニジア、
1月15日 41人  ←ベルギー、アイスランド、ジョージア、セネガル、ベネズエラ、オマーン、マルタ、
1月16日 41人 ←
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1月17日 45人 ←スロバキア、ラトビア、カザフスタン、パレスチナ、モルドバ、ベラルーシ、アンドラ、
1月18日 62人  ←ベトナム、アルジェリア、アルゼンチン、パナマ、アルバニア、ブルガリア、キプロス、ヨルダン、スリランカ、モロッコ、コスタリカ、ハンガリー、ブルネイ、ウルグアイ、
1月19日 121人 ←クェート、アラブ、サンマリノ、レバノン、台湾、エクアドル、ペルー、コロンビア、クロアチア、セルビア、スロバキア、アルメニア、メキシコ、南アフリカ、
1月20日 198人 ←マレーシア、アイスランド、ルーマニア、ポーランド、チリ、フィリピン、エジプト、香港、イラク、インド、トルコ、ロシア、
ーーーーーーーーーーーーー

1月21日 291人←上海、スロベニア、フィンランド、シンガポール、アイルランド、エストニア、バーレーン、タイ、サウジアラビア、インドネシア、ルクセンブルク、
1月22日 440人←北京、カタール、ギリシャ、パキスタン、
1月23日 571人←ダイヤモンドプリンセス、オーストラリア、ブラジル、イスラエル、チェコ、ポルトガル、
1月24日 830人←日本、カナダ、マレーシア、

ーーーーーーーーーーーーー

1月25日 1,287人 ←、ノルウェー、スウェーデン、ベルギー、オーストリア、デンマーク、南米
1月26日 1,975人←オランダ、
1月27日 2,744人 ← スイス、イギリス、
1月28日 4,515人
1月29日 5,974人  ←
1月30日 7,711人 ←韓国、
1月31日 9,692人 ←アメリカ、フランス、
2月 1日 11,791人←ドイツ、北米、
2月 2日 14,380人
2月 3日 17,205人 ←イラン、スペイン、
2月 4日 20,438人 
2月 5日 24,324人
2月 6日 28,018人 
2月 7日 31,147人
2月 8日 34,542人 ←アジア、
2月 9日 37,109人
2月10日 40,160人 ←イタリア
2月11日 42,638人

ーーーーーーーーーーーーー
     ←湖北省67800人
     
3月18日81263人
                  ←欧州106254人
     ←世界152490人

感染国 156ヶ国
死者発生国 63ヶ国

 

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毎日データを更新して下さっているので大変有難く、

 

もちろん現在大変な方はいらっしゃいますが、全体的にはあまり心配ないかと感じています。

 

日本に余裕が出たら、他国の支援や提言に回れるくらいの保険制度と医療制度があると感じております。