其の壱:飲酒期其の弐:決意其の参:抵抗其の肆:通院其の伍:服薬①からの続き

前回までのまとめ
長い飲酒生活で自身で飲酒のコントロールが困難になった私・カメス。酒をやめるための様々な試行錯誤をしたが、やめてはスリップ(再飲酒)の繰り返しが続き、ついには独力で酒をやめる事を断念する。そして病院への通院を決意、薬局の子のファインプレーに助けられ抑酒薬「レグテクト」を飲むことなった。
 

 

其の陸:服薬②

今回のお題
抑酒薬(レグテクト)を飲んだ感想を書きますよー




レグテクトの効果
レグテクト錠は、断酒の医師がある患者が心理社会的治療を受けながら医師の指示通りきちんと服薬する事で断酒維持を補助する効果がある。(日本新薬様のHPより抜粋)


飲んでみた最初の感想はというと、
 

「もしかして、効いてるのでは!?」

効果を少し疑っていたので意外でした。

なんと表現していいのか、飲んでから気分が「もや~」っとしまして、眠いのとは違うけど、気分の高まりにリミッターがかかっている感じがします。人によっては眠くなる場合もあるようです。

抑酒効果を実感したのは、普段だと飲みたくなる夕方。「あ~飲みて~!!!」という欲求の高まりがあったのですが、これが抑制されていた。この位の欲求なら飲まなくても平気かもって思い、それからしばらくは飲まない日々を過ごしました。薬の効果はあった!!!

ただし、

 

この薬単体ではたしてどこまで効果があるのかは、ちょっと疑問です。上記の薬の解説を再度振り返ってみます。「断酒の意思と心理社会的治療が伴っての効果」。つまり、①意思、②心理社会的治療、③服薬が揃っての効果。つまり、この薬をこっそり誰かに飲ませたりしても断酒効果はなく、やめたいと望んでいる人が、周囲のサポートをえて服用するから断酒補助として活用できるものです。

※レグテクトをネットでも買えるようですが、個人でこっそり買っても「周囲のサポート」をえる事は難しいので、服用しても効果はあるのかな!?酒飲みの周りは酒飲みしかいないですからね・・・。

効果の終焉
さて、服薬したその後数ヶ月は飲まない日が続きましたが、残念ながらそれも段々と崩れて飲酒生活に戻っていきました。その理由を振り返りたいと思います。


○当時は完全断酒ではなく機会飲酒してた(飲酒欲求は舐めていた)
お医者様に機会飲酒はすると言っていたし、たまに飲む事の抵抗は薄かった。たまにくる大事(だと思っていた)な催し(冠婚葬祭、打ち上げ、歓送迎会、デート)では口にしてました。せっかく飲まない習慣ができつつあっても、機会飲酒の回数が増えるたびに飲酒量が増えていきました。そして、じっくりと症状は進み、ついに週末だからと1人でも飲むようになります。 ※典型的なスリップ(機会飲酒)失敗例

○長期間の服薬によって効果を実感できなくなった
当初は抑酒効果を感じていても続けていると身体が慣れました。飲酒欲求のリミッターが実感できなくなります。そうなると、余計に機会飲酒によって復活した飲酒欲求を抑えるのが困難です。ちなみに、お医者さんからはスリップをしたり効果を実感できなくなっても服薬は忘れないようにと何度も念をおされますよ。

反省
私の場合、薬が効いている間に機会飲酒せずに断酒をしていれば良かったんです。

「酔っぱらうまで飲まないと気が済まない!」という飲酒癖をもつ人にとって「少し」の飲酒なんて存在しなかった。少量の機会飲酒を継続してると、いずれ元の酔っ払いに戻ります。なので服薬するからといって機会飲酒ができると期待しないほうがいい。よい子はきっぱり断酒しましょうね!(あ、よい子はそもそも酒に溺れないか)

スリップしつつも通院は続く
スリップ(再飲酒)しつつも定期的に通院は継続しました。そして、スリップしても先生に正直に話すようにしてました。嘘ついたら通う意味ないですし。(こういう所は真面目なんですよねー) レグテクトの効果が実感できなくなった事、飲酒欲求がかつての勢いを取り戻しつつある事を告白。そんな私に対して先生が命じた指令。

「これから嫌酒薬(シアナマイド)も併用して飲んでください。」

シアナマイド・・・

 

新たな兵器(薬)の登場である。

嫌酒薬というやつです。これを飲むと薬が肝臓に作用してアルコール分解能力が落ちます。そして強制的に下戸になれます。

これは私にとって新たな苦悶な経験を授けてくれた。

つづく
 

尚・・・私が断酒に成功したのはヒース・レイカーさんのHLDメソッドという断酒メソッドによるものです。
本当にアルコールで悩まれている方は、私のような回り道をせずに素直にこれを購読してくださいねー。今回の記事で「周囲のサポート」について触れましたが、個人で断酒に取り組もうとして失敗する理由の大半は周囲のサポートが得られないからだと思います。こちらのメソッドでは仲間達からの励ましやフォローしあったりできるので断酒が定着するんです。私からの励ましもご希望とあらば差し上げます(笑
 

アルコール依存症じゃないけど、酒をやめたい!(アメブロ記事)
アルコール依存症じゃないけど、酒をやめたい!(まぐまぐ:メルマガ。無料版は上記アメブロと一緒。尚、メルマガは有料版がある。これは絶対にお勧めである)

 

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独り言コーナー

 

今回の記事を書きいている時、我が家のアレクサさんにSTINGの曲をシャッフル再生してもらっていたのですが、その中で一番好きだった曲を紹介します。

Sting feat. Brandford Marsalis/Live in Berlin 2010

Desert Roseという曲です。(昨年、STINGを幕張メッセへ観にいきましたが、その時もこの曲が一番のお気に入り)

 

私は最も好きなミュージシャンをあげるとしたら迷わずSTINGです。この人はず~と追いかけてますが、特にキャリアの後半のパフォーマンスが好きです。昨年、昔の曲をアレンジしなおしてCDをリリースしてましたが素晴らしかったです。昔とくらべて高音域はでないですが、声質の深みが今の方が圧倒的にいいです。年をとってもなお最高であり続ける、私にとって生き様のお手本のような人。これからも追いかけていきたい!!

2:22位からSTINGと一緒に吠えてますw

同じメロディが続くだけなのに、この高揚感はヤバい。脳内でドーパミンがドパドパでてます。音楽も依存性あるね、それも健康的な。

 

では、また次回もよろしくお願いします。

読んで頂きありがとうございました!感謝