2018/05/26撮影 板東三十三観音巡り、千葉、板東三十三観音、第三十二番音羽山清水寺(清水 | 湘南陽光電しゃ館 神仏と自然館+精進落としと飯

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ヤフーブログから引っ越してきました!。
鉄道館とは別に、神さま仏さまの居られる景色、
花/木、そしてその場所の空気感をお伝えいたしたく、
撮影した写真を掲載しています。
そして、お詣りの後は精進落としを。
「気」がピュアのままだと、疲れちゃいますからね!。

前述の通り、早朝、成田山新勝寺さまへ大護摩祈祷に参加致させて頂いた後、結願寺那古寺を除いて最期に残っておりました千葉管内6ヶ寺の最期、いすみの清水観音さまへと向かいました。

今一、成田からのルートはナビ任せで走りましたので東金九十九里有料道路に入って行き着いたところが太平洋岸の九十九里浜でしたのはちょっと面食らいましたが、海沿いを久しぶりにドライブさせて頂きまして、閉塞した気分もちょっと晴れました。

1時間強位走りまして、いすみ川奥の本当に房州の里山、と言えるような静かで長閑な山里の丘の上に清水寺はございました。駐車場はお寺様入り口に結構な台数の比較的新しいものがございますが、門前にもありますという案内が出ておりましたので、結構な勾配の山道でしたが上っていきますと仁王門前に10台程度の昔ながらの駐車場がございました。

あまり観光色の無い山寺然としたお寺様は、駐車場前の仁王門の奥に風神雷神さまと仏様をお奉りする四天門が見え、さらにその奥に堂宇が立つ奥の深い境内となって居られます。

2018/05/26撮影 板東三十三観音、第三十二番音羽山清水寺(清水観音) 仁王門
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近年の再建建築とは言いますが、どうして中々枯れた風合いで新しい物とは思えないたたずまいをみせておられます。

〃 四天門
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丹塗りの鮮やかな御門で正面左右に珍しい風神雷神さま、後ろ側に仏神さま二体が奉られております。本堂と同じく築200年の風格ある建物です。

〃 百体観音堂と手水舎
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百体観音堂には板東/秩父/四国霊場100ヶ寺のご本尊様と閻魔大王さま、縁は無いようですが赤穂四十七士像が奉られております。こちらのお寺様は各お堂各々に灯明台と香炉が備え付けられておりますので便利でございます。このお堂の正面に仮本堂でございました奥院堂がございまして、ご本尊として伝教大師さま小手彫り?の十一面観世音菩薩さまが居られまして、お姿を拝見させて頂けます。古からの歴史ある仏様様でご本尊様と見間違うほどの仏様です。

〃 本堂
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四天門と同じ築200年の古いお堂で実に風格のある建物でございます。ご本尊は千手観世音菩薩さまで秘仏でございます。1200年前、慈覚大師さまが彫られ納められた仏さまだそうでございます。

〃 本堂外陣
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御賓頭盧様は居られませんが円仁さまの御像が居られます。天井に古い時代の多くの参詣結願絵馬が奉納されておりまして、中でも信濃善光寺さまへの参詣御礼の絵馬が多くございまして、昔ながらの善光寺様境内の絵など拝見させて頂けました。

〃 本堂回廊
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築200年とは言え、部材の立派な大きな建材が使用されておりまして、重厚さが際立っておられるお堂でございます。日本三清水のうちの一寺とも言われておりますので、さもありなんと思わされます。本堂前には千尋池と呼ばれる池がありまして、このお寺様の由縁となった霊水が涸れること無く沸いております。

これらのお堂の他にも鐘楼は開放されておりまして、鐘を点くことも出来ます。先にも述べましたとおり、地域のお寺様という色合いの濃い鄙びた山寺さまでございますので、派手さはございませんし授与品も多くはございませんが、納経所脇には無人の売店がしつらえられておりまして、たまたま、ハッサクと梅干し、梅酢が置かれておりましたので、ハッサクと梅干しを頂戴致して参りました。ハッサクはとても甘くて美味しゅうございました。

素朴なたたずまいはとても静謐で、ほのぼのとした雰囲気に好感の持てるお寺さまでございますので、小湊鐵道/いすみ鉄道と笠森観音さまなどと合わせられて、お詣りなされると宜しいのではと思われます。