ご祭神さまは皆、8/1に秋宮さまへ御遷座なされておりますので、
今は春宮さまには主の神々は居られません。
ご参詣客の方々も秋宮さまに比べると少なく、
少し閑散としておりました。
こちらへ神々の皆様がお戻りになるのは、
来年の1月になりますのでそれまでは、
静かな一時が続くのかと思います。
そして、今回、小生の早とちりが判明しました。
ご祭神は武御名方神さまで間違いは無いのですが、
主祭神さまは八坂刀売神さま、でした。
春宮秋宮様はこの女神さまが主祭神で、
武御名方神さまは本宮前宮のある上社で、
主祭神として祭られて居られるのでした。
諏訪湖を挟んで上社下社と分かれてお祭りされておりますが、
下社のヤサカトメノミコトさまの方がより古くから諏訪の地にいらした神、
上社の神さまはこの諏訪の地を開拓し栄えさせる先駆けを作られた神、
この二柱の神さまのお力で今の諏訪の地がある、と言っても過言ではないと・・。
ある本に、神々は元をたどれば我々人の子の先祖に当たる、
なので、日々手を合わせるということは、先祖に手を合わせているのと同じ・・、
と書かれておりましたので、さもありなん!と思ってしまいました。
さて、きちんと整備された駐車場へ車を駐めてお詣りへと。
ご参道が公道と化しておりますので手水舎は道路脇にありまして、
車が脇を通る中で手水をとるのは、ちょっと違和感があります。

大きなしめ縄のかかる神楽殿で一度頭を下げて拝殿へと周ります。
秋宮さまにあるようにこちらのご神域にも巨木が何本も植わっていて、
それぞれの大木から伸ばされた太い枝は、
まるで参詣客へ傘をさしのべているようです。

晴れた日には参詣客に涼しい木陰を提供してくれるのでしょうから、
何とも有り難い木立です。
こんな大木の杜がご社殿奥までずっと連なっています。
さて、ご拝殿ですが当然ながら、
こちらも秋宮さまと同規模のご拝殿です。

秋宮さまと同じなのですが、
このお社殿を建てるときは、請け負った棟梁同士競い合って、
相手よりも少しでも抜きんでたものをと切磋琢磨したそうです。
そして、当然ながら拝殿の周りには御柱が四方に配されて建てられております。

秋宮さまの柱より傷が少なく艶々とした木肌に見えます。
秋宮さまのお詣りを終えてすぐに車に戻ってはモッタイナイ。
実は秋宮のすぐそばには日本一周さまが申されるとおり、
実に素敵な石ほとけさまが居られるのです・・・。

車は駐車場に置いたまま楽に歩いていけます。
季節はすでに秋。道すがら秋の花々が目につき始めています。
こちらはアザミ。
これは反魂草?

こちらはケイトウの仲間かな?。

おもわずカメラを向けてしまいます。
数分で万治の石仏入り口に到着。
こちらの石ほとけさまは願いを叶えていただける有り難い仏様だそうで、
お詣りの仕方が入り口に書かれています。
小生も文言を一生懸命覚えます。


確かにこの石ほとけ様をお造りになられた願主さまは、
余程の造形センスをお持ちになった方だったと・・。
優しく微笑まれているようなお顔は実にハンサムです。

何か瞑目されて居られるような穏やかなお顔です。

石ほとけ様の周りに植えられた稲は頭を垂れて、
もう色づくのを待つばかり・・・。
秋宮さまから石ほとけ様へは、このお社の前を通っていきます。

川の中州にありながら、大水が出ても一度も流された事が無いという、
不思議なお社だそうです。少し神秘的な場所で落ち着きます。
このお社脇の川はここのところの雨続きで増水気味ですが、
ここにも秋の花が一塊になって可憐に咲いています。

お借りした公衆トイレも新しく清潔でキレイで実に清々しい。
と思うと、先ほどの手水舎のように車の通る公道のど真ん中に、
こんな貴重なご神橋がポツンとあったりします。

先の方に鳥居が見えますので、この道路自体がご参道なのですね。
この道が昔ながらのご参道であったなら、
秋宮さまの参道も会わせるともの凄く豪壮な参道となるのでは、
と思いました。諏訪大社のご威光の凄さがわかります。
さて、次のお詣りは武御名方神さま主祭神の上社です。
どんなお社なのか、ワクワクします。