今年ももう5月、桜の季節は関東ではお終いです。
残りの準備画像は来年に回しまして、と言うより、来年はしっかりとまた新作を撮影して公開するとして、今年最後の画をUPします。
1980年代撮影 足尾線間藤駅
当時の間藤駅は足尾鉱山の採掘は終了していていましたが、タンカーによる硫酸輸送は継続して行われていました。
今は大部植生が戻ってきたようですが、40年前はまだむき出しの地肌が延々と続く山に囲まれた、殺風景な景色が広がっていました。
そんな殺伐とした終着駅、しかもさらに奥の本山貨物駅へ通じる貨物線は用途中止となって線路上には仮設ホームが設えられている状態でしたが、使われなくなった間藤駅の貨物側線に若い桜がありましてね、それが咲いておりました。
あたりの景色は当時の足尾を象徴とするような景色でしたが、着々と自然を元に戻そうとする努力はなされていて、桜の若木よりももっと幼い小さな葉っぱをつけた苗木が段々に加工されたむき出しの山肌に植え付けられていたのを覚えています。