撮り始めた最初の頃は先輩のカメラ設定を教えてもらって、見よう見まねで撮っていましたが、慣れてくると自分の好みの設定が自然と身について、終いには結構、良い写真が撮れるようになりました。
夜というのは、昼間、地味な被写体も光のアタリ具合で際立たせてしまう、魔法を隠し持っています。
それを如何にして引きだせられるかが夜楽(バルブ撮影)の醍醐味でした。
1980年代撮影 上越線越後湯沢駅
上り寝台特急「北陸」?&下り客車急行「能登」?

ロクヨン1010番が牽く能登(たぶん・・)と北陸の邂逅シーンだと思います。
エクタクロームで撮ってますので蛍光灯カブリの緑味が強くお蔵になっていたカットをサルベージしてみましたが、それでも、青味の塩梅がうまくとれなくて・・。
ちなみに北陸のお尻に写っているヒトダマはカンテラ持った駅員さんが前を横切っていった跡です。
当時、コレ↑よりもチョイ前にはEF16の補機連結シーンなども撮影できて、58と16の異種重連牽引の急客や寝台列車なんかも「夜楽」出来ました。
厳冬期、雪まみれになった16+58、撮って見たかったです、ホント。
1980年代撮影 青森駅 ED75 1006牽引、上り14系、客車急行?

当時、客レ牽引には専ら1000番台が充当されていたと思います。
小生の撮影した「夜楽」写真では10指に入るうちの一枚です。
最初に「夜楽」した沼津駅、凸詣での郡山駅、ボン雷鳥撮りまくりの富山駅、年末臨追っかけの上野駅、そして青函連絡船待合時の優等列車狙いの青森駅、だんだんと腕が上がる??につれて、まとも!?な写真が多くなってきます。
銀塩時代は色補正がなかなか出来なくて、蛍光灯カブリの青緑っぽい色合いに味を感じたものですが、デジ補正では撮影当時の「夜」の雰囲気がかなり再現できるようになっているので、夜の闇の黒さを如何にして出すか、修行と工夫の楽しみが新たに出てきました。
感度が上がってバルブ撮影みたいな事をしなくても、夜の写真が撮れるような時代ですが、やっぱり味のある「夜楽」、どこかで機会を見つけて再度、試してみたいと思っていますが、今は深夜は駅も閉まっちゃうし夜行列車は無いはで、なに撮ろうかなぁ・・・。