一戸町食堂というと、必ず名前の挙がる一戸ジモティのソウル食堂と言えば、向町の常前食堂さんです。

 

先日もIBCのわが町バンザイ一戸町編で、神ちゃんと甲斐谷アナがお昼のお食事を食べて居られました。

年度が替わって新年度になって、貸し切り宴会や新歓などなんやらお料理特注オーダーが目白押し※この特注オーダーが常前さんの大きな売りの一つで、コスパ以上のクオリティに町内リピーターは数知れず、、で、おかあさん、ちょっとお疲れ気味のようです。

なにせ、おかあさん1人でお店と特注オーダーの両方を回していますから、てんてこ舞い !!

忙しすぎて体調崩さないか、心配になってしまいます。

そんな常前さんですが、小生の一推しはやはりカレーライスです。

常前さんのカレーライスは小生にとって、今までのごはんカレーで一番お口に合うカレーでもう病みつき中のやみつきカレーなのです。

通常の食堂さんでカレーと言えば、煮込み料理の一つとしてお鍋や寸胴に事前に仕込んでおき、オーダーが入るとなにがしかの手順を踏んで、盛り付けられお客様に提供されるのが普通です。町内のお店やさんでもそうです。

作り置きも可能ですから、沢山仕込んで冷凍して使う分だけ解凍して供する場合もあります。

ただ、手仕込みは賞味期限が短いですから、ロスが多くなってくると出来合いのメーカーレトルトカレーに切り替えてしまうお店も少なくありません。

ですが、常前さんのカレーは事前煮込みとか寸胴仕込みなどは一切せず、お客様のオーダーが入ってから調理を始めます。

具材は豚バラ肉と大量の玉葱のみ。

お家で作るカレーでもなかなか無いスタイルの、ある意味お手軽カレーなのです。

手間かかるんなら時間かかるんじゃないの ? と思われるかも知れませんが、オーダーしてからお料理が提供されるまでの時間は、そんなに長くはありません。

立て込んでいるときは別ですが、極々普通の範囲内です。あつあつ出来たてが出てきます !!

小生、ある時一度厨房を覗かせていただいたときに、その調理工程を拝見させていただきました。

それで、おかあさんのカレー調理方法をまねれば、自宅でも美味しいカレーが一人前分だけ、無駄なく事前仕込みせずに作れることに気がつきました。

お鍋仕込みで何人前か一緒くたに作らずに済みますし、余っても無理に消費することも無いですし、冷凍庫を圧迫して挙げ句の果てに化石にせずに済みますし、味気ない独特のパッケージ臭のするレトルトカレーも食べないでも済みます。

ただ、それでも小生がおかあさんの手順を真似て作っても絶対に出せないのが、お店直伝半世紀以上代々、ずっと積み重ねられてきたのプロの味、ある意味お店の宝、ラーメンスープ=お出汁の醸し出す「旨味」です。

常前食堂さんで提供される、ほとんど全てのお料理の味ベースとなっているこの出汁スープだけは、素人に出せる味レベル !! ではありませんから。

と言うわけで、小生の一番お口に合うカレーライスは常前食堂さんのカレーなのですが、ただカツカレーはあいにく通常営業上では手間がかかり、カツが揚げられませんのでメニュウには無いです。

ただ、どうしても常前さんカレーでカツカレーが食べたい !!

ではどうしたらよいか、その昔常前食堂さんは向町筋にあった「内徳さん」というお店から、お肉を仕入れていたそうです。

内徳さんが移転して業態変更した際に、仕入れもしなくなったとか。

で、内徳さんは同じ向町町内に移転されて、スーパーに負けずに頑張ってお店を続けられていて、現在は「町の貴重なお魚屋さん兼お惣菜屋さん」として営業なされています。

ただ、お惣菜屋さんとして商品が並ぶのは金曜日だけなのですが、金曜日夕方に店頭に並ぶお惣菜や揚げ物は知る人ぞ知る味の良さで定評があり、中でも内徳さんを知るご近所の奥様方の定評を一身に集める「とんかつ」は、元々畜肉生産で定評のあった一戸町ですから、店主さん女将さんの目利きが生きていますので、実に美味しいのです。

その名残は今も街場に息づいていて、一戸本町のタウンハウスメーカー「内澤商店」さんの岩手ハムブランド※このハム、現役時代、会社でお取引のあったやはり関東圏では定評のある鎌倉ハム、に勝るとも劣らないクオリティをもっています。町のふるさと納税の返礼品で手に入りますし町内産直でも手に入りますが、町外に出てしまいますと入手困難の逸品です、、は岩手県ではかなり知名度の高い優秀な加工肉製品です。

https://www.satofull.jp/products/detail.php?product_id=1088711

https://www.satofull.jp/products/detail.php?product_id=1088712

さて、内徳さんを小生に教えて貰った従兄弟の奥様は、あるとき金曜日の16時過ぎになっても腰を上げない小生に「あんた、もう四時過ぎてるよ。遅くなって行って、とんかつ売り切れちゃったら今晩のおかずなくなっちゃうのよ、旦那に何言われるか分からないから、早くしてよ !!」とエライ剣幕で叱られたことがあります。

それほど、内徳さんのとんかつ、は人気商品なのです。良い豚肉で肉厚でそれでいてさっぱりしていて、とても美味しいんです。

で、このとんかつを昨日※金曜日、、16時過ぎピッタリに内徳さんへ買いに行き、揚げたてを携えて常前さんに伺ったのですが、あいにく例の貸し切りで夕方は一般営業はしないとのこと。

なら、翌日※土曜日の今日、揚げ直して温めた状態にして持ち込んで、おかあさんの手間をかけないようにするから、とおかあさんに頼み込んで、今日のお店の手の空く頃合いを確認してから再度お店に伺って、念願通り常前カレーライスと合体させて、特製一戸カツカレーとして出していただきました。

少なくとも小生の味覚の中で、一戸美味しいものツートップの合作です、美味しくないはずがありません。長年の夢が叶いました〜 !!!!!

 

なお、おかあさんには持ち込み料として、心付けを加味してカレーライスのお代をお支払いしてきました。

本来は、店主のおかあさん1人でお店を回しているため、揚げ物まで手が回らず、カツカレーはメニュウに無いカレーです。

カレーはあくまでカレーライス一品のみです。お間違いなく。

追伸: と言うわけで定番メニューは絞りきられた状態ですが、絞りきられたと言うことは残ったメニュウはどれも人気商品であると言うことだと。

是非、ご来店いただいてご自身の舌でご確認なさってください ! と言いたいところですが、疲れちゃう〜、と言う声も聞かれますので、そのあたりはお察しのほどを !!