青森県東奥、南部町はみちのくのフルーツ王国として有名なのですが、特にあんずは信州の更埴に勝るとも劣らない名産で、久助という品種が代表格です。
この地方では、梅干しというと梅の実ではなく、この久助あんずを使用して漬け込まれたものを梅干しと言ったりします。
小生、あんずは大好物で湘南在住時には、信州に出かけた折はよく干しあんずを買ってきては楽しんでいました。
ですから、こちらに来て杏の生食が購入できると知って、小躍りしたことがあります。
ですが、それは出荷最盛期のみであり、こちらでは干し杏もあまり見かけなくて、オフシーズンにはちょっと寂しい思いをしていました。
ある時、南部町の名川チェリーセンターでコレ↓を見つけました!
商品名からしてもう、手が出ないはずがなく・・・。
最初に買った時から、餅に付けたら絶対にうまい! パンにも合うだろうし、甘口の日本酒やワインのアテにもいけるろうと、食べ方がぐろぐろしていまして。
案の定、読みは大当たりで、甘味だけに振った味付けではないので、その甘塩っぱさはなんとも言えず、ある時はカレーのチャツネがわりに使ったこともあります。
昨年、甘塩っぱいものが大好物! という方がいて、差し上げた所、これをアテにして日本酒を飲んだら止まらなかった、という声も聞きました。
ただし、普段から扱いのある商品ではあるものの、あくまでも久助梅干し製造上で生じるものですから、量は限られています。
ですから、センターに寄って見かけたら買わないと、欲しい時には無かったりします。
ただ、商品の性格上、賞味期限はかなり長いので、冷蔵庫でストックはかなりききます。
で、三が日に岩木山神社様へ初参りに行った帰り寄った十和田市のスーパーさんで、これまた嬉しいものを見つけました〜!!
これです↑。
まさにお正月料理のお重に入れたら、縁起の良い彩になるであろう、あんずの甘露煮です。
さすが、あんずの名産地に隣接した地域ならではの商品ですね!
こちらはあくまでも甘露煮ですから、塩っぱさは殆どなく、甘みに振った味付けです。
ですが、梅酢ベースの色付けからか少しの塩味がありますので、箸休めにも良いかもしれません。
半生干し杏を煮込んだ感じで、食感も杏らしさが残っていて、小生的にはGOOD!!! です。
多分、このビジュアルからして、お正月総菜だけしか店頭に並ばないであろうところが、ちょっと残念です。
試しに南部美人さんの梅酒に合わせてみたところ、ものすごくぱっちりでした。
賞味期限が短いので、買い置きするのは躊躇われましたので、このビジュアルに再会するのはまた年末でしょうから、それまではあんずと紫蘇の甘煮、で楽しむほかないです。
トーストに塗って、バターやマーガリンと合わせても、なかなかいけました。
佃煮系と油脂は案外相性が良いので、チーズなども良いかもしれませんね!