今日は29日。

師走ではなにをやっても「9=苦」が付いてしまうので、年末の忙しいときでも何かやろうとするには、嫌われる日です。

小生も験を担いで今日は作業らしい作業は休止、食洗機を動かすとか洗濯機を掛けるとかはしましたが、お飾り・ディスプレイ等の造作は控えました。

その代わり、予備調達日にして東京の知人へのお魚発送とか、明日の2階ディスプレイの買い忘れ品の調達とかで「ゴハン抜き」で再度八食センターへ出向きました。

到着したのは、いつもよりも早くまだ10時すぎでしたが。すでに駐車場は裏表ほとんど満車状態。

軽用区画が1つ開いていて、するっと駐められました。

駐車場がこれですから、場内は相当の人出で市場棟の鮮魚ブースは行き交う人とお買い物をする人で通行に支障が出るくらいの人出です。

今日は最初から八食で購入する物を、あらかじめメモしていきましたから良かったものの、いつもの調子で行き当たりばったりで歩いたら、果たしてこぼれなく買い物を終了できたかどうか。

お会計も各店四方八方からお客さんの声がかかりますから、タイミングを逸すると後回しにされちゃいます。

こういう所は八食がやはり「やっちゃ場」の延長線上にある事を示している、と感じました。

こちらに来てから、湘南でお世話になった知人へ、心ばかりのお魚を送るようになって今年で三回目。

毎回、同じお店で送っていて、送り先で喜んでいただけているようなので、今年も此方で。

ただ、今年は魚が捕れないし入らない! と看板娘のばぁちゃんが嘆いていたとおり、店頭に並んでいる魚の数が減り、お値段も高めです。

アイテムも、例えばカキは大中小と並んでいて、詰め合わせに変化がつけられたのですが、中の一種類だけ。

なんとなく、箱を開けた送り先さんらが、うわぁー!! っていう感動が薄れそうな見栄えで送るしかなさそうです。

少し負けてよ、とも言い出しにくいご時世ですから、応対してくれたお兄ちゃんにも、そのフレーズは控えてしまいました。

中身を6000円ちょっとに抑えても、箱代と送料で+2000円はかかりますので、もう少し中身を良くしてあげられたらなあ、と思ってしまいます。

当初から八食ではごはんレス・飲食レスの予定でしたから、帰りに一守書店主さんチョイスの初見店でお昼のつもりでした。三戸の豊誠園食堂さん、です。

ただもう、29日ですからネットで調べましたら、どうも臨時休業の様子。

さてどうするか、と思案してましたら、そうだ! あそこへ入ってみよう!! と思いついたのが、4号線ロードサイドの福地町で異彩を放っているお店、春香園さん。

お店は蹴っ飛ばしや牛豚の焼き肉屋さんですが、定食やラーメンもあると言うことで入ってみました。

これまで幾度も前を通りながら、実は八食や青森で食事した後の帰路に通るので、ご飯を頂きに入ったことは無かったのですが、なんとなくいつも気になるお店だったのです。

ちょうどお昼少し前に入店しましたので、テーブル席はすでに満席。

仕方なく小上がり座敷に席を確保したのですが、大座卓に一人ですから後からお客さんが入ってきて諦めて帰って行くと、居心地がちょっと。

お店の方には動きますから、と告げていましたが、結局そのままで。

焼き肉屋さんですから、牛・豚・ジンギスカンを定食にして皆さん召し上がって居られます。

特に、ジンギスカン鍋にお肉・野菜山盛りで配膳される焼き肉系定食に惹かれましたが、壁に貼られた「豚鍋」の文字にどうしても意識がいきます。

定食というのも鍋にライス・お味噌汁をつけて定食と言う形にするようで、ごく普通の「定食」メニュウは無く。

中華丼やカツカレー・カレーに味噌ラーメンなどはお品書きがあるのですが、お食事されて居られる方は皆、コンロと鉄板に乗っているお料理をぱくついて居られます。

なので、こここは直感に頼って「豚鍋」に餃子とごはん大盛りをオーダー。

この直感が実は大当たりでして!!!!

結論から言うと、この豚鍋、もの凄くもの凄くもの凄ーく、美味しかったです!!!!!!!

スープと言うか鍋のお出汁が抜群に美味しいのでしょう、これに合わせられた味噌だれがとてつもなく旨甘旨味が出でいて、たとえて言えば死ぬほど美味しい札幌ラーメンの味噌濃い味スープのとろ甘塩味にやみつきになって、スープまで飲み干してしまうくらい旨い! という感じです。

具材は豚のバラ肉というか三枚肉にキャベツとネギと牛蒡のささがきが少しと白滝・豆腐だけ。

これらが、コンロに架けられて小さめの土鍋の中で、前述のスープの中で煮えたぎっていくときの香りと音、もうこれだけで「破壊力満点!!」です。

我慢できず煮上がる前に早めに蓋を取って、お肉の火通りを見つつ豆腐に箸をつけると、もうヤバい。

甘塩っぱいお江戸下町の醤油砂糖ダレの肉豆腐も美味しいですが、此方のこの豚鍋豆腐は味噌塩味がほどよく滲みて、もうご飯が止まりません。

勢いで豆腐を食べていると、お肉の火通りベスト指標の豚肉のえも言えぬあの白さ、が食べ頃よ〜っとアピールしてきます。

豆腐に続いてオンザライスで、熱さMAXの具材とお肉とご飯、久しぶりにハフハフ言いながら、箸でかっこんでしまいました〜。

鍋の来る前、小ぶりながらこれまた美味な餃子でご飯を食べつつ※1つで飯二口活けるほど、、いたのですが、いつの間にか餃子は取り残されてしまいました。

具材を食べ尽くしてお汁だけになった土鍋、スープの抜群の旨さに具材から出た出汁と脂が加わった残り汁を残す手はありません。

残った冷めた餃子を浸して、温かく味わい・・・。

全てお玉で掬って飯椀へ注ぎ、ご飯を浸しながら楽しんで、最後はスープだけで全て飲み干してしまいました。

後で水が欲しくなるのは分かっていましたが、このお汁を残すのは、このバカ旨お料理に対しての小生のプライドが許しませんので。

後で食べログで調べてみましたら、ラーメンもカレーもカツも、かなり美味しい!! と書き込みされていました。

当然のことで、あの肉鍋の味噌ダレが味噌ラーメンにも使われているでしょうから、美味しいのは当然でしょうし※お品書きは、味噌ラーメン、が大書、、全てのお料理のベースになるスープも、あの味噌だれの旨甘味を引き出すくらいですから、それがカレーを作るときの出汁に使われる訳ですから美味しいに決まってる。

さらに、メインは焼き肉屋さんでしかも「蹴っ飛ばし」のお肉が看板トップに踊っているわけですから、お肉のプロに間違いないわけで、カツや焼き肉も絶対に美味しいはずです。

特に、ジンギスカン鍋は配膳されていく時に見ていたのですが、タレが多分味噌ベースの熟成自家製で、北海道タイプのジンギスカン「鍋」に近い最初から鍋上に野菜大盛で出されるタイプですから、あのタレにも大変興味が湧きます。

年末で帰省された方々が家族でご飯に来られていたようで、昼間からコンロ前にして焼き肉定食でお昼を召し上がられていたようですが、普段はきっとお昼休みで味噌ラーメンとかカツカレー・中華丼を食べられる方も多いと思われます。

今度はそういう時に入ってみたいと。

それでちょっとビックリしたのが、女性陣が旦那さんよりよく召し上がって居られまして。

此方の地方では奥様方がよく召し上がられるのは存じておりましたが、ジンギスカン鍋定食をメインに味噌ラーメンを召し上がられて居られたのには・・・。

最後に最初についてきた、南蛮の醤油漬け、で少しお汁の味変をして飲んでみましたが、あの辛い醤油漬けの辛みが全くせずに、さらにえもいわれぬスープへと変化しました。

此方へ来て「南蛮の醤油漬け※一戸あたりでは青唐辛子ですが、此方は鷹の爪」は餃子に付けて食べることを知りましたが、本来は寒い地方の絶好の体温上昇味変ツールですから、こういう鍋物の味変にはうってつけの漬物? だと。

いずれにしても前予感大的中で、お客様がいらして「鍋が食べたい! 焼き肉も!! 」と言われたら、迷わず此方へ連れてこようと思います。

しかしながら、アベニュー for ワンツースリーDoor & サウス8ライン、には侮れないお食事店が目白押しですこと。