私達の体は、思うほど弱くないのです。
異物が体内に侵入しないようにするために、「防御力」を全身にもっていてそれぞれが独自の防御力によって体を守っています。わかっているようで理解していない「体の防御力」まとめてみました。
●目の防御力
目の表面は、涙で覆われていることで、空気中の刺激から守られています。上まぶたにある涙腺や結膜から分泌されて目頭にある涙点という穴から排出されます。
最近やウイルスが目に入ってもこの循環によって目の外に排出されます。
●鼻の防御力
人は基本的に鼻から空気を取り入れますが、もし空気中によくないもの異物が侵入すると鼻の防御力が
働きます。鼻は細菌やウイルスなど異物を感じるとまず、「くしゃみ」で異物を吹き飛ばします。
そして「鼻水」と一緒に異物を洗い流し、体内に異物を侵入させないよう粘膜の炎症を起こして鼻を詰まらせます。
くしゃみ、鼻水、鼻つまりは人間の体を守るための防御力なのです。
●口の防御力
唾液は、唾液腺から口腔内に分泌される分泌液であり、その中には様々な殺菌、抗菌作用をもつ抗菌因子が存在するため、細菌やウイルスなどの異物が侵入したときに体を守る働きをしています。
唾液の抗菌因子(免疫グロブリン、ラクトフェリン、リゾチームなど)は微生物から毒性物質の産生と微生物の増殖を抑制し、直接、間接的に作用して抗菌します。
●気管、咽頭の防御力
人は呼吸の際に空気とともに、微細な異物を取り込みます。取り込まれた異物は気管、咽頭で分泌されている粘液にからみ、痰として口から排出されることで、異物の肺への侵入が妨げられています。
●皮膚の防御力
皮膚は、体の中で最も大きな体積と重量を有する組織であり、紫外線や細菌やウイルスなどの外部の刺激から私達の体を防御する重要な役割をもっています。
日常生活で意識しにくいことで当たり前のように「健康」を感じることができるのも、この体の防御力が人に備わっているからなんですね。
さらに「健康」という仕組みの有難さを実感します。