言葉や表情では平静を保っているように見えても、心の奥底というのは、体のどこかに表れていることが多々あります。
会話するときに、全身に注意を払うことは難しいからです。
前回では、手のしぐさでしたが、足もとも心理状態をよく表しているものです。
円滑なコミュニケーションのためにも、意識してみるといいでしょう。
たとえば上のように、組んだ足のつま先が上を向くしぐさ。
会話の中で相手に不快感情を抱いたときによく表れるしぐさです。
言いたくないことを白状するよう強要される場面でよく見られます。
足にも、模倣行動があります。座っている足の形が同じになることです。恋人同士などは、気分が盛り上がるとお互いの足にふれあうことがあります。好きな人と同じことが安心感を与えるからですね。
写真では、彼女が彼氏がお茶をもっていると自分も食べ物をもっているという模倣
彼女の両膝が彼氏を向いていることでもっと接近したいのかなと読み取れると思います。
親しい関係ほど、足も距離を縮めようとしますし、不快な相手には、足も距離をとろうとします。
また男性が足を広げて立っている場合、男性らしさ、強さを誇示していることを意味します。ここは「男らしさ」を見せたいというときに表れています。
足を閉じている場合は、従順さであり、自分より地位や権威の高い人の前でよく見られます。
女性が座っている場面、女性が八の字に足を開いて座っている場合には、達成意欲が強く、向上心の強い女性に見られます。
クロスして座っている場合、養育欲求の強い女性に見られます。世話好きの女性に見られるようです。
逆八の字になる場合、男性に積極的な女性にみられるしぐさとしてあらわれています。
言葉、表情だけでない、足元のしぐさをよく観察してみるとまた面白いかもしれません。
次回は最終回、コミュニケーションからみる心理状態をまとめてみたいと思います。
それではお楽しみに。