大腸がんについていつくか記事を紹介してきました。今増えつつある大腸がんを防ぐ予防策について今回からまとめていきます。
一番大切なことは、便通を整える健康的な生活を心がけることです。大腸にとどまっている便は「老廃物」です。がんを引き起こす可能性のあるものは溜め込まないことが大切になります。
そのために・・・
今日のポイント(1)~食物繊維~
食べ物の性質を知り、バランスよく摂取するように。
食物繊維には、植物性と動物性があり、便通改善には、植物性が役に立ちます。植物性食物繊維には、水に溶けない不溶性と水にとける水溶性があります。
不溶性は、大腸を刺激して蠕動運動を促したり、水分を吸収して便のかさを増やす働きがあります。
一方水溶性は、腸内に善玉菌を増やして腸内環境を整えます。成人の場合、1日に必要な食物繊維摂取量は約25gです。
食物繊維を多く含む食品を積極的に食べましょう。
○不溶性食物繊維;野菜、穀物、根菜類、豆類、きのこ類
・セルロース・・・腸内で異物として働き、便通を促す(穀物の外皮など)
・リグニン・・・胆汁酸を排泄させる(ココア、豆類、いちご)
・グルカン・・・・免疫力を高める(きのこ類)
○水溶性食物繊維;果物、こんにゃく芋、海藻類
・ペクチン・・・善玉菌を増やす(りんごやかんきつ類の果皮に多い)
・グルコマンナン・・・有害物質を排泄させる(こんにゃく芋)
・アルギン酸・・・・血液中のナトリウムを排除する(海藻類)