増えつつある「大腸がん」。この大腸がんは、早期発見されれば、ほとんどが治療可能な病気とされています。
また進行したがんでも、進行度合いが軽い場合や、肝臓や肺に転移(遠隔転移)した場合でも、手術で切除可能であれば治ることも少なくない病気です。
それにも関わらず、大腸がんの受診率は、4-5人に1人程度に過ぎず、40歳。以上の受診率は、男性で27、4%、女性で22,6%にとどまっています。
この低い受診率の理由は、大腸がんの自覚症状が現れにくいためでしょう。早期に発見するために、特に大腸がんが起こりやすくなる、40歳以上の人は、毎年検診を受けることが薦められています。
大腸がんの検査方法にはどんなものがあるのでしょうか。
まず、便潜血検査。自治体や職場で広く実施されているのがこの検査。
検査方法は、便を採取して便の中の血液の有無を調べるものです。目に見えないごくわずかな血液や、変色してしまった血液も感知することができます。
たとえ、陽性反応が1回だけでも、精密検査をうけるようにしましょう。
精密検査の多くは、「大腸内視鏡検査」が行われています。肛門から、内視鏡を挿入して、大腸内の直接観察する、精度の高い検査です。
大腸の粘膜の様子が細かいところまでも、画面に映し出されます。
そのため、直径が5mm程度のポリープやデノボがんも発見でき、ポリープが良性が悪性か識別することが可能です。また、検査の際にがんへ進行するのを予防するために小さなポリープを切除することもあります。
最新の検査方法としては拡大内視鏡を用いた、ピットパターン診断があります。
大腸粘膜に見えるくぼみの違いから正常な粘膜を観察して診断い応用していくことができます。
また急いで取るべきポリープか、あるいは多くのポリープがあった場合は、それらを取ったほうがいいか、また取らなくていいか、決めることができ、注目されています。