脳の重さは、体重の約2%。
それにも関わらず、24時間営業で休まず働いているので、消費するエネルギー量は全体の約20%を占めています。
そのために、十分な酸素と栄養素を供給できるように毎分750mlの血液が流れています。
脳は、唯一エネルギー源として利用できる炭水化物(ブドウ糖)を1日に約120~130g消費します。そしてブドウ糖をエネルギー源として利用するには酸素が必要です。
体内に取り込まれた酸素のうち、脳が1日に消費する量は約120ℓでmこれは全体の20~25%にあたります。脳が軽い酸欠状態になったときのサインの一つに
「あくび」があります。
あくびを連発するようになれば窓をあけ部屋の空気を入れ替えて、深呼吸をして脳に十分な酸素を供給しましょう。
またストレッチなどの軽い運動をして全身の血流を促進すると、脳の血流も活発になります。
~~~脳を活性化させる栄養素と働きのまとめ~~~
①炭水化物~ブドウ糖が脳のエネルギー源となる。
②タンパク質~神経細胞などの主原料となるほか、神経伝達物質のもとになる。
③脂質~細胞膜の構成成分
④ビタミン
B1~ブドウ糖の代謝のための補酵素として働きエネルギーをつくる。
B2~セロトニンやドーパミンなど神経伝達物質の代謝に関与する。
B6~γーアミノ酸(ギャバ)を生成するときの補酵素として働く。
C~抗酸化作用により神経細胞の増殖をコントロールする。
D~神経細胞のもととなる神経幹細胞の増殖をコントロールする。
E~ビタミンCと同様に酸化作用によって脳の組織損傷を防ぐ。