職場環境はもとより経済環境の厳しさから、労働環境もますます、心と体に重いダメージを与えるような環境となってはいないでしょうか。
「労働者の心の健康の保持増進のための指針」（平成１８年３月３１日健康保持増進のための指針公示第３号）によると、
心の健康づくりを推進するためには、労働者自身がストレスに気づき、これに対処す
るための知識、方法を身につけ、それを実践することが重要であるとされています。
ストレスに気がつくためには労働者がストレス要因に対するストレス反応や心の健康
について理解するとともに自らの健康状態について正しく認識できるようにする必要
があります。
このように労働者自らが行なうストレスへの気づきと対処及び自発的な健康相談、さ
らにはストレスの予防をセルフケアといいます。
１人１人が自分で自分の健康を守るという考え方への転換していくともに、ストレスに対する知識、技法を身につけて日常生活の中に実施していけるようになることが基本となります。
このため、事業者は労働者に対してメンタルヘルスケアの推進に関する教育研修、
情報提供を行なっていくことがこれから大切になってきます。
ストレスに気がつくことが大切なのですが、昔より、日本は耐える文化が根ざしてきていて、それをなかなか表現できない背景があるものの、自分の置かれている状況を認識し、表現していくこともこれから大事になってきます。
職場で・・・・。上司や部下との対立、セクハラ、パワハラなどの人間関係のトラブルを抱えていませんか。
残業、仕事内容処理の仕事のあいまいさでなやんでませんか。
仕事の質量が変化してませんか。重い責任を抱えすぎてませんか。
職場以外で・・・。病気、家庭不和、事故災害など自分の出来事、生活環境の変化、家族、親族、友人などの死や不幸また子どもの非行など。
多額の借金、ローン、収入減など金銭問題に悩んだりしてませんか。
こういったストレスの反応は、
１、心理的側面～抑うつ症状、意欲の低下、イライラ、緊張、不安
２、身体的側面～高血圧、胃、十二指腸潰瘍、糖尿病、首や肩こり、動悸、息切れ
下痢、便秘、食欲不振、肥満、不眠
３、行動的側面～作業効率の低下、作業場の事故、アルコール依存、過食、拒食
といった側面が日常生活の行動面に変化として現れてきます。
流すことなく、まずは今の状態に気がつくことからはじめましょう。