薬の原料はかっては,植物、鉱物などの天然素材から作られていたのですが、化学
技術が発達してからは、化学的な合成で作るのが主流となっています。
化学合成は天然素材から発見された有効成分を化学的に加工する場合と、有効成
分の化学構造を割り出して他の原料から同じ構造の成分を化学的に合成してつくる
場合とがあります。
後者の主な原料は、石油です。
このように多くの薬の原料が化学物質であるため、化学物資にアレルギーのある人
は薬に対してもアレルギーを起こしやすいと言われています。
化学物質をしようしている製品と言えばポリエステル、ナイロンなどの衣類、合成洗
剤、住宅、家具の塗料、芳香剤、食品添加物などがあげられます。
例えば、アクリルのセーターを着るとチクチクしたり、かゆみがでたり皮膚に湿疹やかぶれが出る人は化学物質に敏感な人です。
このような人は、薬に対してもアレルギー反応が起こりやすいと推察されます。
薬を飲んでアレルギー症状があらわれた場合でも、化学製品に対するアレルギーの自覚症状に気づいたら、薬が処方される際には医師に伝えるようにしましょう。