15日はうちの班の来年の観察コースの下見があった。一番頼りのない私がしっかりと観察をしなくてはならないのは当然のことである。でも、この日は自然史博物館の友の会のハイキングがある。行先は奈良県の龍王山。私一人ではまず行かないところだ。ここは地質図を見ると片麻岩が分布している。ということでこちらを選択してしまった。
大和路快速で奈良駅へ。まほろば線に乗り換える。2両編成のロングシートだがちゃんとトイレもついている。9時前というのはシートは埋まり立っている人がたくさんいた。私も立ったまま柳本駅まで行った。駅は無人駅だがデコレーションは派手目だ。
集合してからぞろぞろと出発する。このあたりは古墳が多い。古墳の横を進む。ヤドリギが真ん丸だ。
ススキとオギの違いの説明がある。先週道場で聞いたばかりの話だ。観察したら違いがよくわかるのが面白い。
山に入ると土石流堆積物らしきものが見える。
古墳も所々にある。昔はこの辺りは禿山に近かったと思われるので景色は良かったはずということだ。
途中で片麻岩を何個か確認する。面白い転石を発見した。片麻状構造が二方向になっている。
学芸員のNさんに聞くと変成作用が数回にわたって起きていた証拠だという。そういえば領家帯では複数回の変成作用があった言うことを聞いた覚えがある。勉強になった。
山頂の少し下に祠があり、水が湧いている。ここが大和川の源流の一つである。
山頂に着く。
明石海峡大橋が見えるということで皆さんは双眼鏡を除く。霞んでいて肉眼ではわからないが皆さんは確認できたようだ。
金剛山の方はたぶん雪が降っているのだろう。寒げである。
下山する。皆さんの足取りは軽い。
途中色々と植物についての解説があった。なかなか充実したハイキングであった。