納豆はほぼ毎日食べている。スーパーで3個セットの物を買っている。銘柄にはこだわらないがいつもは100円以下の物を買っている。唯一こだわっているのは内容量が45g以上の物にしている。以前は50gが標準であったが最近は45gか40gのものが主流となっている。50gの物はたまにしか見ない。
先日あるスーパーに行くと賞味期限間近の上等そうなものが100円で売っていた。納豆というものは豆が腐ったものだから賞味期限を過ぎてもあまり問題にはならない(と勝手に信じ込んでいる。)。私の先輩にこの考え方をたたき込まれた。彼は、夏場の登山にパックの納豆をそのままリュックに入れて持ってくる人である。発酵が進んでおいしくなるらしい。私はさすがにそこまでの領域に達していない。でも、スーパーで冷蔵庫に入っている奴なら何の心配もしていない。もちろん家の冷蔵庫も安全地帯である。
こんな高そうなやつはめったに買わないのでとりあえず購入した。
このキャッチコピーが私の心に突き刺さった。「なっトウッ!」
賞味期限は5月2日。今日である。包みを開ける。
なかなか丁寧に包まれている。輪ゴムを取って中身とご対面する。150g入りなのでたれが2つついている。
上にかけられているプラスチックをはがすと豆がよく見える。なかなか大粒の豆である。
そういえば昨夜老妻が「私も食べたい。」と言っていた。今は5時30分。グーグーと眠っている。全部食べると私の残された老後が悲惨なものになりかねない。とりあえず半分だけ器に入れてこねこねする。
いい感じで糸を引く。香りもなかなかいい。「そのまま食べても深い味わいが…」と包みにあったので少し食べる。うーーん。豆の味が甘くて濃い。でも、塩気が欲しい。プランターからネギを切ってきて刻む。これとたれを入れて混ぜる。
なかなかいい感じである。たれを入れると豆の味がさらにくっきりとする。噛んだ時の噛み心地や舌触りがとても気持ちよい。甘みやうまみも素晴らしい。こんなおいしい納豆は初めてである。
残った半分にも手が出そうになるので、このブログを書いて我慢している。食べてしまったらえらいことになる。でも、食べたい。この葛藤と闘いながら掻き込んでいる。今6時30分。老妻が起きるのと私の欲望とどちらが先になるだろうか。
あっ、ごそごそと寝室から音が聞こえる。老妻が出てきそうだ。私の老後が悲惨にならなくてよかった。