セミの抜け殻調査・・その1 | カメポンニュの足跡

カメポンニュの足跡

関西がホームグランドです。自転車や徒歩、自家用車であちらこちらを本能のままうろついています。

はじめに・・・

 昨年は私の所属する自然案内人の会で六甲山のセミの抜け殻調査を6回行った。毎回数人程度だが熱心な参加者によってデータを集めている。1月の総会では本年も行うと皆様に予告していた。ところが2月頃からちょろちょろしていたコロナちゃんが春になって暴れまわってきた。緊急事態宣言で少しおとなしくなったが、宣言がが解除されたら人間だけでなくコロナちゃんも再び元気になってきている。感染者数も地域も以前より広がってきている。「マスクや距離など対策をしたら大丈夫」などというのなら、一番きっちりしているはずの病院でなぜ院内感染をするのだろうか。また、危険だと言われているパチンコ屋さんはなぜクラスターが出ないのか。結局のところ、現在はコロナちゃんの性質はよくわかっていない。

 治療薬がないということはコロナちゃんが侵入してきたら自分の免疫力しか頼れるものはない。しかし、悲しいことに私のような年寄りは免疫力が低下している。などと弱気になってしまい会の皆様には「今年は集まって調査はしません。」と流してしまった。ただ、10年ほどの連続したデータを途切れさすのはもったいないので私一人で行うことにした。現地までは自転車なので交通機関で行くよりはるかに感染しにくいと考えている。

 

今の疑問点

 本日から世間では4連休である。8月からと言っていたGoToトラベルが始まったようだ。「補助をつけるから旅行に行きましょう。お得ですよ。」と政府は音頭を取っている。私のアルコール漬けの脳みそで考えたら、「今すべきことではない。」という結論になる。世間でも同様の考えの方が多いと聞く。なぜ政府はこんなことをするのか。某週刊誌には実力のある政治家が献金をもらったとか書いてある。そんなはした金(庶民にとっては大金だが)で国民を危険な目に合わせるのだろうか。この政策の本当の目的を自転車をこぎながらあれこれと考えた。

 私の結論は以下のとおりである。ただ、アルコールにしっかりと漬かっている脳みそなので正しいかどうかは皆様の判断にまかせます。

 まず、若者は無症状や軽症の者が多い。高齢者は重症化しやすい。行動力のある若者に動き回ってもらって、都会に集中しているコロナちゃんを日本中に運ぶ。高齢者はあまり行動範囲は広くないが時々若者とすれ違う。その時にコロナちゃんが取り付く。若者は元気だが高齢者は重症化する。そして三途の川を渡ってしまう。このような高齢者が増えたら、年金・介護・医療など政府の財政がかなり楽になる。きっとこれを狙っているのだろう。このキャンペーンは私にとってはGo To anoyoではないか。  過去何回か三途の川を泳いだ経験があるが今だに向こう岸には到着していない。今の自由な生活をもう少し楽しみたいと切に願っているのでこのような政府の計画に乗せられずにコロナちゃんと離れて暮らしていきたい。

 とまあ、無責任な考えである。皆様のご健康をお祈りいたします。

 

本題

 さて、グタグタと前文が長かった。いよいよセミの話である。1回目は21日に行った。今年は梅雨明けが遅いみたいでこの日も午後は夕立がくるという予報だった。自転車で汗まみれになり、ゼーゼーと息を切らして調査地点に到着。頭から水をかぶってしばし休憩。景色が何か変である。

 昨年までは公園と家の間には3本ほどのポプラの巨木があった。今年はきれいに切られている。昨年の秋ごろに倒れたら危ないということで切ったそうだ。この木には抜け殻がいっぱいついていたのに今年は木がない。仕方ないので残っているアベリアの中を探って抜け殻を探す。一人だと黙々とするだけである。3往復して終了とする。ほとんどがクマゼミである。

植込みの下にジャガイモのようなキノコが生えていた。指で押すと中は空洞でへこむ。メンバーの方がいたら何か教えてもらえるのだが私一人ではよくわからない。

ここでとった抜け殻である。コップに入っているのがクマゼミでケースがアブラゼミである。

次に2つ目の地点に行く。スタート地点はなぜがとても生臭いにおいが充満していた。ここは谷間で川沿いの道を調べる。

葉の裏に引っ付いているのでいちいち葉を裏返さねばならない。

上流に行くと対岸が崩れていて倒木が道をふさいでいた。矢印が本来の道である。通りにくい…。

通り過ぎたら倒木がよく見える。すさまじい。

この上部もだいぶ木が切られていた。上部では抜け殻は一つも見つからなかった。この谷はヒグラシが主である。コップがヒグラシ、ケースがニイニイである。

最後の公園に行く。ここも木が切られている。台風で木が倒れる前に切られてしまうみたいだ。

ここの公園はいくら探してもほとんど抜け殻がない。「いると思って探せ。」と昨年大先生から指導を受けた。「いるぞ、いるぞ。」とぶつぶつと呪文を唱えながら歩き回ったがまったく見つからない。焦る。でも見つからない。こんな虫や花を見つけた。

会の皆さんと一緒ならすぐにわかるのに…家に帰って調べると「タマムシ」らしい。白い花はカマツカやガマズミに似ているが葉が違うし・・・見たことはあるが名前はわからなかった。一人の限界である。

 

結局かなり歩き回って見つけたのがこれだけ…。

上がアブラで下がミンミンである。この時期にこれだけしか見つけられないとは・・・・・。一人で調査すると言ったが大丈夫だろうか。不安に思いながら帰路についた。