29日。風が冷たいが自転車で外出をする。最近は外へ出たらあかんような空気が漂っている。気持ちの良い屋外で、パーーーーと体を動かさないとストレスがたまる。
テレビで兵頭大輔が紹介していた大阪市の釣鐘町にある釣鐘屋敷跡を探すことにする。この鐘はコンピューター制御で1日に3回突かれるらしい。12時に突かれるのでこれを見に(聴きに)いった。ついでに大阪城公園の桜も楽しもう。外出自粛要請があるので人出も少ないはずだ。
ネットで大体の位置を眺めてから出発する。スマホなどというものは持っていないので出発時の記憶が頼りである。気分よく漕いでいくとこんな自動販売機がある。
さすがである。50円。壁についた看板のネオンがキラキラしている。ここからすぐ、阿波座に出る。いつもお巡りさんみたいな人が警戒している。疑問に思いながらも自転車を止めて聞くのが面倒なので素通りをしていた。
今日はちょうどいいことに暇である。思い切って「いつも何をしているんでっか。」と聞いてみた。するとこの奥に中国総領事館があるということを教えてくれた。その警備をしているそうだ。日本のある思想を持った方が困ったことをしないようにしているのだろう。帰り道にここを通ると道路が封鎖されていた。数台の車が何やら大きな演説を流しながら通っていた。口調は非常に紳士的だが、内容は…。中国も日本もお互い気持ちよく付き合いたいものである。私がかって中国の奥地の山へ入ったときは、そこで知り合った漢族の人もチベット族の人もとても良くしてくれた。唯一ガイドのおばちゃんがすぐに土産物を買わそうとするのだけがうっとおしかった。
ここから本町通を東に進む。なんと、自転車の通り道が確保してある。こんなところにあるのはうれしい。
もちろん走っていると駐車している車もあるが、今日は日曜日でそれは少ない。快適に進む。目的に近づいた所で北上する。中大江公園をのぞくと何やら赤い桜がある。
「ヨウコウザクラ」と書いてある。一寸散りかけているのが残念だが十分に美しい。ソメイヨシノと並ぶと赤さが際立つ。
ここからは左へ行ったり右へ行ったり、うろうろと釣鐘を探す。記憶はあやふやである。人に聞いたら面白くないのでうろうろ、うろうろとする。そして、「ビンゴ!!!!!」この瞬間が楽しい。
思ったのと違う風景であったが見つけることができた。12時まで30分ほどあるので近くをうろうろして時間をつぶす。12時前に戻ってくるともう一人おじさんがいた。鐘を突く棒はこんな感じである。これが自動的に動くらしい。
この白い斜めの構造物が怪しそうである。
12時になると何やらギリギリという音がする。しばらくこの音が続く。棒は動かない。そして、瞬間的に「ゴーーーン」何が起きたのかわからない。また「ギリギリ・・・」・・・「ゴーーン」何が起こっているのか。静止している棒が一瞬で動いて鐘を突く。3回目で「ギリギリ」が棒の前の赤い部分からしていることに気が付いた。そして、よーーく注意をしていると、・・・・「Eureka(エウレカ)!!!」。アルキメデスさんと同調した気分になった。なかなか単純だけれどうまく作っている。感激をした。ここでは、種明かしはしません。興味のある方は現地へ行ってください。午前8時、12時、日没時に鐘をついています。
これで満足をして大阪城へ行く。あーーーー、すっきりした。
お堀の横が桜がきれいである。7分咲きぐらいかな。
人通りも少ない。皆さんはちゃんと自粛している。
桜の木には、シートを引いての宴会は自粛するように書いてある。ほぼ皆さんは守って、ベンチで花見を楽しんでいる。でも、一部の人は…。これぐらいいいよね。なんでもダメと言ったら息が詰まってしまう。某国の首相夫人であられるアキレ婦人は、いろいろなところからいっぱいたたかれているけれどもいいじゃないですか。
いつもならシートで埋まる場所がこんなにすっきり‥。きれいな花見ができました。