「死ぬまでに見たい建築」シリーズ。

 

 

この歴史的建築物に辿り着く事になったのは、

臼杵駅から別府駅に滑り込む車窓、唐突に細い奇怪な、だまし絵効果を壁画にしたビルが目に飛び込む。

移動する側の視線を利用し、図柄が変わる。

そのビル壁面の幾何学的文様がアニメーションの様に変化する仕掛け。

 

この様に私一人くらい確認してみようとする者がいなくては、

わざわざ面倒な意匠施しが全然効果がなかったことになろう。

そこを観てから車道に出ると、目的の昭和建築物の名品がある。

このような前書きだと、まるでついでに見に来たみたいだが…

 

来たもののどれほどの活用かまたは放置されているのかわからない。

それに外見を写真に撮ろうと、いきなり立ち小便する不届きものの高齢者に出くわす。

こういう昭和的物件に安心して小便ができるのかも…

 

とりあえず正面横から入館できるようで、取り壊されない様子に安心。

立派な階段。

改めて観ると、階段にはこうして登る気持ちに上がる際に掛かる時間、つまり

テンポや期待感をリズムに帰るのがわかる。

 

ラッシュが東京名物になった駅に設置すると階段に威圧されて

駆け上がりも減るんじゃなかろうか。

 

 

 

本来の入り口はこっちでシンブルなかっこよさが光っている。

 

 

劇場空間は見られなかったが、閉じた扉には覗き窓があり、

内部を伺い入場する配慮が伺える細工がもたらす想像が及ぶのが興味深い。

両サイドに階段柱同様の黒円柱、上に天使像の、水飲み場。

 

外には時報に使われた古式なラッパ型サイレンが置かれている。