何も考えていないので付けたハンドルネーム。
基本的には、買って食べて不味い場合、自分で栽培しようと言う気になる。
豆腐は、その典型の一品。
あまりにもまずい豆腐に遭遇して、ハートに火が付いた。
もっとも、豆腐のことなんざあ、全く知らない。
良くまあそんなことで飛び込んだと、冷や汗もんである。
非常に単純に考えて、豆腐を作ってもらった。
最初は、出来たばかりの、農協の加工センター。
いやあ、ありがたいことに、加工センターも、全く素人の集まり。
こちとらとしては、美味い豆で豆腐を作れば、美味いだろうとしか考えていなかった。
取り敢えず、豆腐が出来た。
豆乳ににがりを打ったら、固まったのである。
その辺の豆腐に比べれば、美味いとは思った。
しかし、どうしても、イマイチ気に入らない。
いろいろと原因を考えて、思い当たった。
この豆腐を作ったのは、職人ではなく、職員だと言う事に。
そこで、今頼んでいる豆腐屋に、豆を持ち込んだ。
美味い枝豆の大豆だあ、そんなんじゃ豆腐なんぞ出来ねえぞ、固まらんし。
こっちは、言っている意味が全く理解できていない。
いや、農協で作った時は、固まって豆腐が出来たぞ。
固まった、ほう、それじゃあ何とかなるかもしれんなあ。
出来た豆腐を食べて一言、ふうん、出来るもんなんだと、豆腐屋のオヤジ。
こっちとしては、さすがに本職、美味い豆腐になったと、喜んだ。
それから、試行錯誤の日々が始まった。
お米豆では、豆腐なんざ出来ないなどと言う事を知ったのは、
それから数年後のことである。