風景写真を撮るなら、被写体が最も美しい瞬間を狙いたい。
そんな瞬間は、早朝や夕暮れ時に現れることが多いですね。
古城の風景には、茜に染まった夕空がよく似合うと思います。
日の名残りの色彩に、いにしえの王国の黄昏を重ねることができるからかも知れません。
インド、ラジャスタン州の州都ジャイプールの郊外にアンベール城があります。
建物内部の華麗な装飾も必見ですが、茜空に浮かび上がった城塞のシルエットには震えがきました。
このとき持って行ったカメラは使い古した小型のミラーレスです。
こんな風景に出会えるのならもっと良いカメラを持って行けばよかったと思うこともあるけれど、重い撮影機材を抱えて旅行をするのはかなり疲れます。
「いつか見た風景」シリーズはそろそろ終わりにしようかと思います。
でも、気が向いたら、また過去の写真を掘り起こすかもしれません。