1/4 NY市場 

《NY株式市場》

4日のNY株式市場、NYダウは小幅に反発、NQは5日続落、S&P500は4日続落。強い雇用関連の指標が長期金利を一時4%台とし、ハイテク銘柄の重しになった一方で、米国景気のソフトランディング期待に繋がり底堅い展開とも。

セクター別騰落では、ヘルスケアや金融が上昇した一方、エネルギーや一般消費財が下落した。


《為替・金利・商品》



2023年通期 新車販売台数 

フォード・モーターが4日に発表した米国における2023年通期の新車販売台数は2022年から7.1%増加した199万5,912台で、2020年以来、最多となった。引き続き、主力のピックアップトラックやSUVが好調だった。

3日に新車販売台数を発表していた北米トヨタは6.6%増加した224万8,477台となり、GMゼネラル・モーターズは14%増加した260万台と、首位を維持している。



新規失業保険申請件数 

米国の先週1週間の新規失業保険申請者数は20万2,000人と、前の週から1万8,000人減少、市場予想を下回り、2023年10月以来の低い水準に。

また、失業保険を継続して受給している人の数は185万5,000人と、前の週から3万1,000人減少した。



ADP雇用報告 

雇用サービス会社ADPが発表した2023年12月の民間雇用者数は、11月から16万4,000人増加し、市場予想を上回った。

「レジャー・接客業」や「教育・医療サービス」などで大きく増加した。

また、賃金上昇率は5.4%と鈍化が続く。

ADPは「労働市場がパンデミック前の雇用情勢に戻りつつある」と指摘している。


今夜22:30米雇用統計発表

堅調な数値となりそう

⇒行き過ぎた利下げ期待の是正に繋がりそう



Apple 投資判断引き下げ 

米投資銀行パイパー・サンドラーは4日、Appleの投資判断について「買い」から「中立」に引き下げた。中国経済の悪化でiPhone端末の販売が減速する可能性のほか、販売台数の伸び率がピークに達していることなどが理由。

Appleを巡っては、バークレイズも2日に投資判断を「中立」から「売り」に引き下げており、Appleの株価は年初からの3日間で5%程度下落している。



米国株の見通し 


《相場の牽引役に変化》

23年はマグニフィセント7を保有していないと低パフォーマンス、否、保有さえしておけば高パフォーマンスになれた


しかし12月から借入金に頼る中小企業(ラッセル2000)がアウトパフォームに

⇒牽引役の交代か?


24年に好パフォーマンスを得る為には、買付のタイミングなどが重要に


《ボルマゲドンに要注意》

ボルマゲドンに要注意

ゼロデーオプション取引の拡大やビットコイン取引の活性で超短期売買が横行

⇒ボラティリティの上昇


2018年VIXショックの再来に注意


クリーブランド連銀は昨年12月時点での景気後退確率を66.5%に


景気後退入りの時期を

コンファレンスボードは24年前半

野村は24年後半

と予想



為替の見通し 


80年代以降でFF金利と10年債金利は最大の逆イールド

過去の推移から更なる拡大は考えにくい

⇒今後10年債金利の低下にはFF金利の低下が必要

☆ここからの長期金利だけの低下は考えにくい


実質金利は上昇しており、引締め効果が上昇している

⇒景気雇用の悪化が見られれば、利下げに躊躇はないだろう

ドル円上値は140-144円/$か



日本株の見通し 


シカゴ連銀金融環境指数(市場金利環境の引き締まり具合、ストレスを示す)

昨年は利下げ期待で改善

⇒米株の支え

現状重いのは年末高の反動

過去SP500は10-12月高、1-3月は反動で上値重い


しかしNQ100は最高益更新見込み

生成AIの収益化

NQ上昇は日経平均上昇要因

今年度末までに日経平均34000円へ



きょうの予定 

今晩0:00ISM非製造業景気指数発表


クレジット・スプレッドは縮小している

⇒社債が買われているという事

⇒景気改善方向

☆米ISM非製造業景気指数と連動している


景気後退なくソフトランディングか

それを確認する



プロの眼 




きょうの経済視点 

辰巳堅調(天井ではない)、上昇の過程

今年も大発会底かもしれません