9/26 NY市場 

《NY株式市場》


26日のNY株式市場は3指数揃って反落。この日は高金利の長期化や政府機関閉鎖の可能性に加え、経済指標の弱さが不安を誘った。

NYダウは売りが先行。取引開始前に発表された9月の消費者信頼感指数で景気後退を示唆するデータが示され、投資家の懸念が強まった。

午後にかけて売りは強まり、NYダウは2023年月以来となる下げ幅で、取引を終える。

またFRBの金融政策を巡り、JPモルガン・チェースのダイモンCEOが「さらなる利上げの可能性もある」とメディアに対してコメントしたことも投資家心理を悪化させた。

セクター別騰落は11セクター全てが下落。


《為替・金利・商品》



バイデン大統領、UAWストライキを応援 

バイデン大統領は26日、ミシガン州を訪問し、ストライキを続けるUAWへの支持を表明した。現職の大統領がストライキへの支持を明らかにするのは異例。

バイデン大統領はUAWの組合員に対し「今、支払われている給料分よりもはるかに多く働いてきた」などと述べた。

バイデン大統領としては、2024年11月に控える大統領選挙に向け、民主党の支持基盤である労働組合の支持を固める狙い。



Amazon、独禁法違反 

米国のFTC連邦取引委員会と17の州は26日、Amazonが主力のネット通販事業で独占的な地位を乱用したとして、日本の独占禁止法にあたる「反トラスト法」違反の疑いで提訴した。

Amazon側は「FTCの訴えは事実と法律に照らして間違っている。法廷で証明するのが楽しみだ」と反論している。



コンファレンスボード消費者信頼感指数 

コンファレンスボードが発表した9月の消費者信頼感指数は103で、8月から5.7ポイント低下し、8カ月連続の悪化、市場予想も下回る。

特に、先行きを示す期待指数が73.7と8月から大きく低下し、景気後退リスクを示唆する水準とされる「80」を下回った。



米国株の見通し 


《住宅関連》

7月のS&Pケース・シラー住宅価格指数は米国全体で、6月から0.6%上昇し、6カ月連続上昇となり、過去最高を記録した。

また主要20都市では、6月から0.9%のプラスで、20都市全てで価格が上昇していた。

一方、商務省が発表した8月の新築住宅販売件数は、年換算で67万5,000戸と7月から8.7%減少し、市場予想も下回った。


「中古住宅がない」という理由で新築住宅需要で着工件数は伸びてきたが、

とうとう新築住宅価格の高額化がそれを止めようとしている。

住宅ローン金利が高過ぎて住宅買い換え需要起きず中古住宅が出回らず、

値引き努力で新築住宅を販売してきたがそれを相殺する価格の上昇


新築住宅も鈍化へとなっていきそう。



《米国景気見通し》

NYアンケート

ソフトランディングどころか「リセッションはない」や「緩やかな成長」の予測の割合が上昇、

設備投資の予定も増加

少なくともFEDのあと1回以上の利上げはない

9月の相場不確実要因も時間が解決してくれる


NY株式は強気でいい



​為替の見通し 


FOMCはドットチャートの引き上げで24年末FF金利先物が上昇しドル円上昇余地が拡大

⇒短期的に150円を試す可能性


一方、米GDP成長率は10-12月に大幅鈍化の予想、PMIも悪化し9月は50割れ寸前

ドル1強に変化の兆し

⇒ドル円も11月FOMCあたりで転機か



日本株の見通し 


大型バリュー株が優勢

⇒バリュー系アクティブETFは指数にアウトパフォーム

⇒バリュー系アクティブETFに資金流入

銀行、鉄鋼、海運などを買付


バリュー株物色は当面続く



プロの眼 



きょうの予定 

きょうの予定

「耐久財受注」は鈍化の見通し


株式市場は「Higher for longer」を懸念としているのだから、統計数字の鈍化はgood newsの筈なのだが