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日本一ノーテンキな?がん研,手術・入院記-5

基本的に私のブログってほぼ「いいね」つかないんですよねえ。

 

つけてくれるのは,お情けで付けてくれる常連さんくらいなんで。

 

しかし今回はなんと看護師さんからもついてたりして,春の珍事となってます。

 

天変地異にはくれぐれもご用心ください。

 

それほどつかないんかい!

 

んなわけで,本題イキます。

 

5回目で,やっと診察編。

 

あの「イッツアスモールワールド」の曲で診察室へ,ノックは不要と張り紙あるのに,やっぱしノックしちゃうのがビジネスマンの悲しい佐賀。

 

はなわかよ!

 

あのアトラクション大好きで,行くといまだに乗ってます。

 

でも,あのメロディ,トラウマになりそです。

 

シリーズ初回にも書きましたが,まさに一瞥一見,電光石火のOne Shot One killでがんと判断されちゃいました。

 

個人的な感覚としては,診断から告知までのワールドレコード更新したんじゃないかと?

 

ドラマなんかだと,ここで告知する前に微妙な間とタメがあったりするんですがねえ。

 

流れるようにヌルっとがん告知までいきましたねえ。

 

実は同時期に体調不良で前立腺の調子が悪く,泌尿器科で別に前立腺がんの検査もしてたんです。

 

こっちは問題なし,でも見て分かる部分じゃないです。

 

カミさんの乳がんのときも,しこりがあったのが最初で,これも見ただけでわかるとこじゃない。

 

専門家が見るとわかるがんがあるんだと初めて知りました。

 

不思議なもんで病名を聞く前により,告知後の方が不安が減るというか胸のつかえがとれました。

 

なんといっても相手がわからないというのが,一番おっかない。

 

この私でさえ,ネガティブストームをもろに食らって,マイナス思考まっしぐらだったんで・・・。

 

戦う相手がハッキリすれば腹もくくれるってもんです。

 

とは言っても病院ですから,きちんとした判断をするために,患部を検査用にちょこっとつまんで,最終ジャッジへ。

 

もう放送は終了してしてしまいましたが,『ギフト』なんてドラマで,病理検査とかやってましたねえ。

カミんと2人で観てました。

波留さん,倉科カナさん可愛かったなあ。

またプロフィールにお気に入り増やすのかよ!

続編あるのかな?

 

門外漢の私には細胞診と病理組織診断とがどう違うのか,今二つ三つわからないんで,知りたい方はネットで調べてくだい。

 

いつもの丸投げかい!

 

で,普通ならここで,必要な検査や次回の予約などをして会計となるところ。

 

しかーし,先生の口から発せられた言葉は

 

「今日はお時間ありますか?」

 

いきなり初日から呑みのお誘い?

 

んなわけないだろ!

 

ホント,人当たりがよくて穏やかな感じの先生なんですが,この時の眼だけは笑ってせんでしたねえ。

 

時間があると返答すると,

 

「それではCT撮りましょう」

 

とのこと。

 

もう?早いなあ?

 

まあ,早いわけは,後に診断結果から推測できました。

 

そちらは,また別途書きます。

 

で,プリントアウトのお出ましです。

 

「造影CT検査 説明・同意書」

 

先生からの簡単な説明とNG事項などがありました。

 

そしてこの日,3度目のサインタイム。

 

で,ここでこれからある他の検査についての説明と予約へ。

 

なんと,次の検査は翌日。

 

マジか!

 

怒涛の進行やん!

 

ここでまたまたプリントアウト登場。

 

先生からの説明の後に

 

「PET/MRI検査 説明・同意書」

 

またぞろ,この日,4度目のサイン。

 

芸能人じゃないから,こんなに一日サインしたの初めてです。

 

全てがん研への提出用と本人控えがあります。

 

初日に貰った資料と説明同意書だけで,けっこうな量になりました。

 

この後,1Fへ降りて「希少がんセンター」なるとこの部屋でモニタなどを観ながら,別の先生による検査の詳細な説明。

 

PET/MRI検査については,次回書きます。

 

朝飯は早かったし,昼は食べてなかったから, CT検査には支障なし。

 

CT検査のために地下へ行き受付をすると,作業がスムーズに進んでるとのことで,予約時間までかなりあるのにすぐに検査開始。

 

ホントにトントンパンダで進行してビックらです。

 

若い方は「トントン」知らないだろうなあ。

 

そういう問題なのか?

 

とにかく目まぐるしかったですねえ。

 

がん研,仕事はえーぞ!

 

お着換えして,造影剤を入れて,撮影して無事終了。

 

次回に続きます。

日本一ノーテンキな?がん研,手術・入院記-4

本日はエイプリルフール!

 

癌はうそでしたと書きたいとこですが,今回ばかりはガチの闘病記になっちまいました。

 

ノーテンキだけど,それなり細かく書いてきます。

 

病院に入って,まず驚いたのは人でごった返していること。

 

人・人・人!

 

それだけ癌患者・疑いのある方,付き添いの方が多いってことで,自分もその一人であるわけで,この感想はもしかして初診の人あるあるなのか?

 

日本の癌治療の総本山であり,最後の砦とも呼べる場所ですから,さもあらん。

 

でもね,そんな患者さんと思しき人たちの目からは,希望の光は消えてませんでしたねえ。

 

前回書いたとおり,病院へ行っても直ぐに診察とはなりません。

 

診察前になんやかんや,しなくちゃならんこと,しこたまあります。

 

まずは,システムからのメールのとおりに,予約時間の約1時間前に

「中央病院1階1番・初診窓口」へ行って受付。

 

当日の持ち物一覧にあったものを揃えて提出。

 

この持ち物一覧は,予約一週間前と2日前の確認メールにも書いてあり,これで忘れるようだとヤバいです。

 

初診日の順序がいまいち明確に覚えてません。

 

カミさんもよく覚えてないみたいなんで,もしかしたら初日の順序は違ってるとこあるかもしれませんが,ご勘弁を。

 

あったことは,おおまかにはあっているかと?

 

久々に病院へ行くと,症状や病歴・アレルギーなんかを欠かされるヤツあって,

だいたいA4で1ページ程度だったりします。

 

それが,がん研だと裏表で確か12ページくらいあった気がします。

 

6ページだったような記憶もあるんですが,いつもなら写メで記録してるんですが,ananハート言われる私でも童謡歌ってのか,記録していないんですよねえ。

 

それ言うなら,アイアンハートだろ!

 

お前の心臓は女性向けファッション雑誌かよ!

 

それと童謡歌ってどうする!

 

とにかく枚数がある。

 

内容は症状や病歴,怪我やアレルギーもあったかと。

 

あとはこれだったとは思うのですが,人生の最後はどこでみたいな質問や誰ととかいうのもあったような?

 

ハッキリ記憶してないので何ともいいにくいのですが・・・。

 

ただこれ書いただけで,心理的にドット疲れた記憶だけが残ってます。

 

まあ,これが書類をワンサカ受け取る洗礼だったことは確かです。

 

とにかく記入する書類(ほとんどが同意書関係)と説明書や注意喚起が多いのなんのって。

 

書類は全部保管してあるんで,スキャニングして画像貼り付ける手もありなんですが,なんかみょうに生々しくなるから,やめときます。

 

最終的に「コロコロコミック」くらいの厚さになりました。

 

って,んなワケなだろ!

 

ちゃんと測ってみたら,14ミリくらい。

 

今の時代,どこでどう訴えられるか分からないんで,過敏なくらいにちゃんとした説明書ありました。

 

それと何かあった時のための同意書。

 

なんでもかんでも同意書の嵐。

 

もちろん看護師さんとの院外デートも同意書ないとできません。

 

ナースキャバクラかよ!

 

マストは担当医や担当者と日付,私の自著のサイン。

 

医師も看護師・担当者も,余計な仕事増えて大変ですよねえ。

 

で,この最初の関門を突破すると次は,この病院特有の部分となってきます。

 

ちょっとした専用ブースがあって,そこで説明などを受けました。

 

「国立がん研究センターで診療を受けられる患者さんへ」20ページ。

 

これが今回出てくる最初の冊子となります。

 

サブタイトルというか,次に書いてあるのが,

 

あなたの遺伝子を次の世代のために。

診療目的で採取された血液・組織などの研究用保管と,研究用採血による医学研究へのご協力のお願い。

(ナショナルセンター・バイオバンク・ネットワークプロジェクト)

 

説明が終わると,同意書への署名タイム!

 

これ断る人がいるのかどうかは知りませんが,私は役立ててもらいたい派ですから,喜んで協力させていただきました。

 

それからだったかな?

 

「診察の呼び出し方法について」という裏表A4,4ぺーじ

 

呼出機の説明がメイン。

 

いろんな病院で使用されてるから,ご存じの方も多いかと思います。

 

ポケベルのデカいやつ。

 

若い人には,このたとえわからないかあ?

 

診察に関する情報が出てくる端末で,再来受付機に診察券を入れると端末とその日の診察予定表が出てきます。

 

プリントアウトには一階の院内マップもあり,行く順番などは番号で書かれていて,かなり親切。

 

順番がくると,あの「イッツアスモールワールド」で流れてる音楽が鳴ります。

 

東京女子医大の分院も同一端末で同じ音楽だったなあ。

 

唯一,違ってたのは,端末をぶら下げるストラップ,これ東京女子医大は付いていたのに,がん研は有料で病院内にあるローソンで販売してること。

 

がん研では,ぱっと見,使ってる人いませんでしたねえ。

 

ローソンについては,買い物編で詳しく書きます。

 

それと,その説明書にホチキス止めされてのが,

 

「もしものときのための人生会議」人生の終わりまで,あなたは,どのように,過ごしたいですか?

詳しくは厚生労働省のホームページをご覧ください。

QRコード付き。

 

最後のヤツにはまた別の機会で触れますが,いきなりこの手のパンフがあり,早期の発見であればそれほど心配する必要がないレベルまで医療がきているとはいえ,やはり患者本人だけでなく付き添いの方も,いやおうなしに死と向き合わなくなくちゃならんわけで,そこが他の病院とは違うとこでもあります。

 

で,ここで出来立てホヤホヤの診察券。

 

だったような?

 

初診の時に呼び出し機を受け取った記憶がハッキリしませんが,それから診察室へ向かったかと思います。

 

次回に続きます。

 

仕事も落ち着いてきたから,これからは多少ペースアップして書いてきます。

 

それでは。

日本一ノーテンキな?がん研,手術・入院記-3

前回,デジタル系に弱い人には世知辛い世の中だと書きましたが,逆もあったりします。

 

それは,ネットにはとんでもない情報量があるからで,それも玉石混浴状態ですからねえ。

 

って,それを言うなら「玉石混淆」だろ!

 

どうしても下ネタ入れたいんかい!

 

特に最近の若い方は,ネットでもSNSで調べることが多いとか?

 

これはどうかと思いますが,それで損をするのは自分自身なんで,とやかく言うつもりはありません。

 

今回の私の場合は,がんに関する情報の多いことこの上なし。

 

まだ,一回も診察を受けていないのに,ネガティブなのばっか目につきます。

 

がんと聞くと,どうしても死を連想してしまいがちですが,私はあまり死に対しては恐怖心とかはありませんでした。

 

もともと先天性の心臓疾患で,子供の頃からそんなに長生きできないんだろうなあと思って生きてきたんで・・・。

 

激しい運動ドクターストップなのに武道や野球,ラグビーなんかもしてきたし,ノストラダムスの予言や陰謀論を追っかけていて,かなりデンジャラスなことも経験してきました。

 

なので,よくこの年齢までもったなあというのが,正直なとこなんです。

 

ただカミさんも闘病してるから,一人にはできないなと。

 

がんに限らず,闘病は一人でするものではなく,周りの誰かも一緒にするものだと思ってます。

 

だから,死にたくないというより,こりゃ死んでる場合じゃないなと?

 

私の場合は,喉,それも扁桃腺付近だったので,そのあたりのがんについてチェックしていると,声を失う可能性が高い?みたいな情報がけっこうありまして,これはヤバイか?

 

声を失ったらどうする?

 

で,最初に思い浮かんだのが,スマホを使って話そう。

 

今は音声読み上げアプリなんてのは,ゴロゴロあります。

 

最近だとTVドラマ『VIVANT』の中で,効果的に使われていました。

 

ただどうせなら自分の声がいいなと思い,そう思った瞬間AmazonでICレコーダをポチっとしてました。

 

ICレコーダに自分の声を細切れに録音して,それを入力した文字を自分の声で読み上げる形にすれば,とりあえずは他人の声や人工の声よりはマシそうでうす。

 

よく使うような言葉は,そのまま録音して使う感じで。

 

例えば,

 

「ママ,愛してる」

「ママ,大好きだよ」

 

とかです。

 

これでもしかしたら,少しは好感度アップする?

 

もちろん,

 

「ママ,エッチしよう!」

 

も録音しました。

 

それは外せないんかい!

 

これを将来的には発展させて,スマホのインカメで撮影しながら,口の動きから声を判断して使えるようにすれば,文字入力するより良さそうです。

 

AIでアシストすれば,案外早くいけるのではないか?

 

このあたりを,子供たちに話したら,長男がすでに海外の財団で似たようなことをやってると調べて送ってきてくれました。

 

自分だけで使うなら問題ないですが,一般にも広めようとすると,もう特許でがんじがらめになってる可能性高そうですねえ。

 

診察前にカミさんには,手術が可能なら,たとえ声を失っても手術を選ぶと話してあり,カミさんも命優先でいこうということで一致していました。

 

結果として声は失わなかったから,ここから先には進んでません。

 

これも死に対する恐怖はなくとも,がんに対する恐怖から,こんなことを考えてしまうんでしょう。

 

ICレコーダは,メルカリに出そうか迷ってるとこです。

 

って,オイオイ!

 

次回は初診までの長い道のりについて。