「全てが終わる」開いたノートを前にして 今日は書けるか考える 今日書けなかったら 全てが終わる そんな思いが渦巻いて 所詮は真似事詩人もどき 書けないからとて どうなるものでもあるまいに 書いたところで誰かしら 読んでもらえるものじゃなし 結局無駄骨骨折り損 妙な苦痛を味わって 気付けば無意味な 時間を過ごし 馬鹿さ加減にあきれ顔 全てが終わる そんな恐怖に慄きながら 詩人もどきは 未練がましいその文字を 今日もノートに書きつける