僕は何かを残せるだろうか
せめてこんな平凡な
僕が生きた証しとしてのその何か
残せるだろうか考えて
詩人の真似して詩を書いて
歌人の真似して歌詠んで
残したものの多少なり
あるという事確かめたくて
ただただ真似して格好つけ
気取ってみても猿真似で
けれど僕が生きてきた
証しくらいにはなりそうで
書いた詩の価値少なくも
詠んだ歌の意味薄くとも
僕は僕なり振る舞って
存在意義さえ見つけては
残すにしてはお粗末で
誰の目にも留まらぬような
そんな拙い文章だけど
人との違いはこれだけで
だから僕は残したい
この詩この歌この思い