「風と木々」 | 紙飛行機の憂鬱

紙飛行機の憂鬱

自分の創作の全てを表せたらと思い、あえて始めました。
お目に留まれたら幸いです。

木々を揺らす風が寒さを煽る

 

早く帰れと促すように

木々のざわめきは救いを求める声

 

風にいたぶられ苦悶する木々の叫びが

寒さに拍車をかける

 

かじかんだ手を

ポケットに突っ込んでいる僕は

救いの手を差し伸べる事もままならない

 

落葉を巻き上げる風が寒さを募る

 

舞い上がった枯れ葉が

僕にまとわりつき

恨めしそうに散ってゆく時

僕は何故か罪の意識を感じ

足早に

その場を立ち去るしかなかった

 

無力さを嘲笑うかのように

風が僕を貫いた・・・