6月16日(木)
朝は昨日の新冠からの帰路の疲れと真夜中のラーメンがもたれて等
具合が良くなく午前中はダラダラした後、市内の通りを出ると
札幌祭りの山車引きを見つけてしばらく眺めていました。


小樽に行く予定でしたが
「ミツヤカフェ」さんのオーディオが気になったので
先に行ってみる事に

(SDカード不良の為、お店の写真が少ししかありません・・)

地下鉄東西線 学園前から歩いて5分 大学と小学校の先にありました
古い民家の1階を使っているので一般家庭の玄関の段差があるので
一瞬 靴を脱ぐのか迷っていると
そのままどうぞと案内されます

入って右手に畳二畳はあろうかという面積のスピーカーに目を奪われます
女性ボーカルが静かに流れます
8 Classic Albums 2/Regoj

¥3,715
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ランチタイムなのでだいぶ控えめの音量
住宅街だしおしゃれなカフェには爆音は似合わないかも

それでも
店内の奥で不思議な存在感を示すスピーカーから出る音は小さくても
音の分離の良い気持ち良い音です。
(畳二畳位の巨大な合板にウーファー、ツイーターが埋め込まれた
 奥行の少ない独特な形状です。)




ランチは見た目もおしゃれで美味しかったです

そもそもランチ時にお邪魔した自分が悪い・・
いつか再訪するかな?しないかな?

お店を出た後は
JRで札幌から小樽へ移動します

先に「グルーヴィー」さんへ15時へ行くつもりでしたが
月曜~木曜は17時からという情報を見落としていたので
「フリーランス」さんへ向かいます
「グルーヴィー」さんから
趣ある廃線跡の遊歩道沿いを歩くと
ツタに覆われた雰囲気のある建物が見えてきます
かなり薄暗い店内の奥で鳴る
自作?のスピーカー

2階は写真展を開催するギャラリーとなっていました





「グルーヴィー」さんへ行く前に
三角市場でほっけ定食を頂きます


「グルーヴィー」さんへ17時15分頃入店
既に常連さん一人がパラゴンの前で食事中




すぐに正面のパラゴンで音を出してくれました。
それにしても趣のある店内です
壁一面にポスター、雑貨等が飾られています

入口近くのスピーカーから一番離れた席に座ります
1発目はSO WHATから始まったのでたぶんマイルスのフォア&モア だったと思います
フォア&モア/ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

¥2,808
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次は確かジムホールのアランフェスかな
(ここも流れてるCDを置く事をしてない様で・・)
アランフェス協奏曲/キングレコード

¥1,028
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音量はそれなり 爆音ではありませんが
パラゴンを旨く鳴らしている気がします(あくまで素人の意見ですが・・)


ワイルドターキー シングル500円
フォアローゼ   シングル550円
チャージ無しで安く飲めるのは良いですね

マスターは 後から来た常連さんと話の為、お話し出来ず・・
帰り際に名刺を2、3枚頂けますかと尋ねたら8枚位まとめてくれました
あれ?このノリなら、結構お話しきけたかも と思いつつ退店
そもそも話を聞きたければ初めからカウンターに座れば良かったんですよね

今日のJAZZSPOT訪問は札幌1店、小樽の2店 


小樽から札幌に戻り
すすきのから少し離れたホテルポーテへチェックイン
このホテルは驚かされました
たぶんラブホテルを改装したビジネスホテルなのでしょうか
広さがすごい ユニットバスでは無く 洗面台、トイレ、浴室が別に置かれて
浴室は畳三畳位の広さ 
革張りのソファ 大型のハイビジョンTV 大きなベッド 枕元の有線、照明のコンソール
普通のビジネスホテルを想像していたので「えっナニコレ?」何度も声が出ました

コインランドリーが無い等、不便な点を除けば非常に快適でした


今日はもうJAZZスポット巡りは中止し
一昨日 「Bar81」さんでお客として訪れていたマスターが経営する
「歌謡曲Bar スマイル」さんへ

Bar81さんと同じビルの6Fのエレベーターのすぐそばにお店はありました
ニコちゃんマークの貼られた扉の横にお店の紹介ポップがあります
「70S’~の歌謡曲、AOR,ロック、洋楽を肴にして
 お酒を楽しむBARです カラオケはありませんが
 レコード、シングル盤はたくさんあります」
ふむふむ なんだか楽しいそうなお店じゃないですか

扉を開けます
「こんばんわ 先日はどうも」とマスターへ挨拶してカウンターへ

Bar81さんより更に狭い店内ですが
往年の歌謡曲のアルバム ポスターがならびます
一件すると歌謡曲好きの普通のスナックの様ですが

カウンター内には
森高千里のポスターの下に置かれたアナログプレーヤー
ラックスマンのアンプ
古い?JBLのランサーでしたっけ?
小ぶりのスピーカーが天井近くにセットされ
アナログのアルバム、シングル盤が並びます

リクエスト用の
アナログシングル曲のセットリストを見せてもらいます
40代~60代位の世代にピッタリの歌謡曲、JPOP、JROCKが並んでいます
そこから佐野元春の「ワイルドハーツ」をリクエスト
すると・・・
!♪ かなりの爆音で聴かせてくれます
(稲毛のCANDYさん並かそれ以上!)
更にマスターは気をきかせて
他の佐野元春のアナログシングル盤を次々とかけてくれます
珍しいコンプリケイション ブレイクダウンのリミックス盤も!
今迄プアオーディオのCDで聴いてきた物とは当然別物です 
気持ち良い 恰好良い よくライブにいったなぁ 若かりし頃?に戻れます 
ひとしきり 佐野元春メドレーの後に

マスターが「ちょっとビックリするJAZZのレコードをかけてあげますよ」  と

「? 初心者の私でその価値が判りますか?」
マスター
「聞けば判ります」
どこかで聴いた様なやり取りの後に流れた音は
♪!

[lou donaldson with the 3 sounds]
ブルーノートのモノラルのオリジナル盤ですが
音の迫力、立体感が凄い!
私は神経質なのでレコードのノイズを気にするほうですが
レコードの状態はそれほど良くなくてもノイズが気にならない程
演奏の音に力があります!

続いてマイルスとハンク・モブレーこれも良い!



Ld+3/Audio Wave Music

¥3,938
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クッキン/ユニバーサル ミュージック

¥1,080
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ザ・ターンアラウンド+4/ユニバーサル ミュージック

¥1,620
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正直 都内の有名店等で聴くよりはるかに気持ち良く爆音でJAZZを聴けます
しかもお酒を飲みながらマンツーマンで貴重なアナログレコードを聴かせて
くれるなんて とんでもなく贅沢です!

もともとJAZZを聞かせるお店から歌謡曲を流す店へシフトしたマスターなので
JAZZ喫茶のマスター以上にJAZZを聴かせるお店に思い入れが有る様です

レコードを切り替える間の会話の中で
お金をそれほどかけなくても十分良い音は出せる事
モノラルでも十分に良い音が出せる事
ブルーノートの録音技術も今は継承されてない事
今は昔の様な音で聞かせるお店が少なくなった事 etc
ああ この人も本当にJAZZやレコードが大好きなんだなと思いました
やっぱり自分の趣味で始めた人のお店は聴き手も楽しい

会話の中でブルーノートの昔の録音技術の話があり
なんとなく 『ブルーノートの失われた技術を求めて』 なんて
本やドキュメンタリーがあったら面白いだろうな なんて夢想しました

「CANDY」さんと良い勝負の爆音が続き
さすがにちょっと聞き疲れてしまったので
マスターにボリュームを下げてもらい棚のアルバムの中に見つけた
山下達郎のオンザストリートコーナーをリクエスト
これもボーカルが伸びやかで気持ちいい
ON THE STREET CORNER 1/ダブリューイーエー・ジャパン

¥2,700
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楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいました
帰り際はマスターが蛍の光の替わりにシャカタクのナイトバードをかけてくれました
T-スクエアや、高中正義 カシオペア 等
フージョン系も結構あるようです


まさかその日のJAZZSPOT巡りを諦めて入ったお店で
一番濃度の高いJAZZを浴びる事になるとは!

北海道JAZZ喫茶巡りの旅をしていた私が
「Bar81」さんに月に1度立ち寄るマスターと
偶然出会えた事で、こんなに楽しいお店を知る事が出来ました

旅は期待通りにいかない事もありますが
今回の偶然や
東北の旅ではJAZZ喫茶コロポックルさんの開店初日に訪問出来たり
JAZZを巡る旅は、毎回嬉しい予想外の出会い、発見がどこかで待ってます

すすきの の夜には「歌謡曲Bar スマイル」さんで歌謡曲~ブルーノート迄、
爆音で楽しんだ後に、「Bar81」さんでクールダウンするのが
お金をかけずに楽しめるJAZZ喫茶好きには良いコースだと思います。
「ジャマイカ」「BOSSA」さんが表コースとしたら
こちらはもっとお勧めの裏コースです。
札幌すすきのへお越しの際はぜひっ!



締めには、また味噌ラーメン
みのや の焙煎味噌 にんにく仕立てを頂きホテルへ戻りました