この本のベースとなるアドラー心理学は、
リハビリにも応用ができそうなので紹介します。
アドラーは向き合うべき人生の課題を
行動面の目標として
①
自立すること
②
社会と調和して暮らせること
この行動を支える心理面の目標として
①
わたしには能力がある、という意識
②
人々はわたしの仲間である、という意識
と提唱しています。
そして幸福とは誰かの役に立っているという貢献感であると定義しています。
この貢献感は、主観的であって構わないとしています。
これはリハビリにも応用ができそうです。
例えばクライアントにNEEDSに沿った役割を任せ、遂行されたときに
「ありがとう」などの感謝の言葉をかけることで、
クライアントは貢献感を持つことができ、幸福を感じられるわけですね。
「今の自分にできることがある。」「私には能力がある。」
という意識、自信を取り戻せるのです。
では、疾患や加齢で能力が低下し何も行動で貢献できなくなった人については
どうするのか、
それに対してアドラーは
「人は存在しているだけで価値がある。」としています。
能力が失われすっかり自信を喪失し、
「消えたい」などのネガティブな発言をされるクライアントさんに対し、
「○○さんは▲▲(家族さんなど)にとって大切な存在なのですよ。」と声をかける。
あるいは家族のいない方に対しては、
「○○さんがいなくなってしまったら僕(私)は寂しいですよ。」と声をかけることで、
自分が存在していることで貢献できている、
という幸福を感じていただく。
これもアドラー的なリハビリテーションといえると思います。
アドラー心理学はリハビリに応用できることがたくさんありますので、
次回も引き続き紹介していきたいと思います。
