お詫び
『財政担当の言葉2』に関しまして、宗教と洗脳をテーマで話を振ってみたところ、やばい思想が溢れ出してしまったので公開を見送ることとなりました。
代わりとして、財政担当と同じ様に自分の中に存在している詐欺師、と言う人格の言葉をやろうと思ったんだけど…何を話したら良いのか分からなくなってしまった。
詐欺師は『基本的には何話しても良い』と言っており、俺も一部の騙し方の手口以外は話そうと思ったんだけど、話せる情報が多すぎてどれに手をつけて良いのか分からない。
まずこの詐欺師って言うのは、ただの俺の脳内設定による人格の一つです。精神的に疲弊していた時に、多重人格の様になって俺の自我が消滅したら良いのに。とか、俺を擁護したり、避難したり、俺の代わりに物事を考える為に数十キャラくらい使って本当の自分を消してしまおう。
みたいな発想に至ったんだけど、当時の自分は自己防衛本能として人に嘘をつく癖がついてしまったんだよ。でもやり口が、学生時代に自己流で培った演技技術。上手くはないけど自分の中で演技プランが浮かび、それを実行出来る。けど台本が杜撰すぎて、バレるのに繰り返してしまう。
だから、嘘のつき方に関する人格を作ろう。そいつに上手い嘘のつき方を考えて貰おう。みたいな経緯で作ったんだけど、キャラメイクまでして、後はその詐欺師と言う設定を全然使うことが無かったんだよ。
それから数年ほど経過して、嘘をつく癖は治るがないまま環境が変わったり、人格でもよく使うレギュラーポジションみたいなのが確立されていたんだけど…突然詐欺師の人格が動き出して、俺に一言。
『バカは嘘を自分を大きく見せる為だけに使うが、お前はバカか?』
そこから脳内に一気に嘘のつき方に関する考え方が流れてきて、最初は嘘と言うジャンルに関して色んな発想が浮かんで楽しい程度の認識だったんだよ。
ただ理屈は面白いけど実用性はなかったし、他の人格の方が重要だった筈なのに…気がつくと、他の人格は消滅していた。詐欺師が何をしたのか未だに分かっていないけど、とりあえず何かはあったんだと思う。そんな詐欺師からの言葉です。
『騙す側だから、人に騙されない方法を知っている…訳ではない。寧ろ知らないままの方が良いよ』
この発言自体は過去にブログ話したことのあるんだけど、オレオレ詐欺。掛けてきた相手からは名前を名乗らず、電話を取った側が身近に一人称が俺の人物を連想して名前を聞き出して、その人物になりすますやり方だ。
これが話題になった時にテレビなどでオレオレ詐欺に騙されない為の対策が報じられたけど、今度は警察と名乗ってオレオレ詐欺防止を呼び掛けるフリをして情報を引き出す詐欺が誕生した。
じゃあその事がニュースになって、人々は電話での詐欺に気をつけるようになる。つまり他のやり口への詐欺意識が薄まり、そこを突いた詐欺が起こる。
今ある詐欺のやり口を全部理解してそれに対する対策案を出して記憶した所で、新たな詐欺手口が誕生した時に対応出来るのか。知っている事が慢心へと繋がり、想定外に足元を掬われる。なら嘘を見破る方法を中途半端に理解してない方が警戒する。これが詐欺師の中の考え方らしい。
…それが正しいのか間違っているのかは知らん。さらに言えば、これを聞いた時に俺は『そんな考え方もあるんだ』くらいにしか思っていなかった。
だけど詐欺師は、徐々に俺の中へと侵食していった。
『人には裏の顔があると言うが、裏に素顔を持って来るな。素顔は内側に隠せ』
…数年前までの俺と今の俺は考え方が別人な気がする。それは歳をとったからなのか、環境が日々変化しているからなのか、一人の時も素顔を出さなくなったからなのか。
このブログを書いている時の俺は、普段人に見せない裏の顔をしている。もし今の顔を見られたら、新しく別の顔を作るだけさ。だって、偽物なのだから。
『死は救済、良い言葉だ。なら何故人は、死ぬ間際に死にたくないと叫ぶんだ?何か嫌なものでも見たのか?』
詐欺師はあの世とか地獄とか輪廻転生などは信じてないそうです。逆に俺はあの世はある、ただし宗教とか異世界とかではなく人が想像出来ない何かが広がっていると思っています。
『嘘を付く上で絶対にやってはいけないことが一つだけある。それは断言する事だ。』
これはジョークなのか、マジなのか、嘘なのか未だに分からない。
『嘘をつく際に最も重要なのは真実を織り交ぜて話す事だ。この言葉を最初に言った人は、嘘つき界のレジェンドだろう』
嘘のつき方の一つを最重要テクニックと言う勇気は無いらしい。因みに詐欺師の時に思いついた方法だけでも大小数十のやり方があって、それを組み合わせる事が重要だと考えている。
『詐欺で金を稼ぎたくなったら、いつでも俺は相談しろ。その日のうちに夜逃げするから』
俺は詐欺師になる才能が無いらしい。そして詐欺師は金稼ぎに興味がなく、財政担当は収入を増やすのではなく出費を減らす方が大事と考えている。
『プライドが高いと維持費も高くて大変だ』
上にも下にも低姿勢になれ、との事。
『お前の素がポンコツでコミュ障で良い人に見られたい馬鹿野郎で良かった。そんな奴が嘘つきだってバレにくいから』
いつか詐欺師に人格を乗っ取られるかもしれない、と思った時に言われた言葉。
『仕事で怒られるうちが花、なんて言うけどさ。周りの全員から怒られたら嫌になっちまうよな。でも一人ぐらいは怒らないで、気にかけてくれる存在がいてくれるとその人への罪悪感で死にたくなるよね』
俺にそう言った存在になれ、って流れかと思っていたら裏切られた。
『 』