あまりの暑さに目を覚まし、時計を見ると、昼の1時前であった。 1時…… 呟きながらエア
コンのスイッチを入れる。 エアコンのスイッチを入れて、ふと気づく。 暑いと思って、エアコ
ンのスイッチを入れるまでが、やけにスムーズである。 見ると、右手にエアコンのリモコンを
握ったまま寝ていた。 左手には、テレビのリモコンが握りられている。
部屋が涼しくなってきたところで、もうひと寝入りするかと思うも、二日酔いで口の中が気持
ち悪くて眠れず、ゾンビのように起き出して洗面所へ向かう。 一緒に起きだした愛猫のサビ
が足にまとわりついてくる。 顔を洗い、歯を磨いていると、サビが洗濯機と壁の間に空いた3
センチほどの隙間を覗いていた。
口の中がさっぱりしたところで台所に行き、サビのご飯皿を洗う。 サビは、今度は冷蔵庫と
壁の間に空いた隙間を覗いている。 サビ、ご飯か? と声をかけても、サビは無視して隙間
を覗いている。 まあ、サビも色々と考えることがあるのだろう。 皿にご飯を入れ、いつもの場
所へ置く。
居間の座布団にだらしなく座り、ペットボトルのお茶をがぶ飲みして、さて、何を食おうか、と
考える。 今日は100均で風船を買わなければならないので、駅前のスーパーで弁当を買うこ
とにする。
スーパーで弁当や発泡酒などを買い、帰りに100均へ寄り、風船を買って帰宅。 ダラダラと
テレビを眺めながら弁当を食べる。 弁当を食べ終わると、先ほど買った風船を取り出し、膨ら
ます。
なぜ風船を買ったかというと、昨晩、ネットで手品の動画を見たからである。 突然、手品がし
たくなったので動画を検索していると、タネ明かし付きの動画がかなりあり、その中で風船を使
った手品に興奮し、自分もしたくなったのだ。 まあ、誰に見せるわけでもないが、イカス手品
を見ると自分もしたくなるのが人情であろう。
膨らます途中で2回破裂し、その度にサビが、じゃかましわい! という顔で覗きに来たが、な
んとかできるようになり、満足な気持ちで、ふと時計を見ると夕方の6時すぎであった。 我なが
らよく練習したものである。
風呂に入り、発泡酒を飲みながらテレビを眺めたり、パソコンの画面を眺めたり、いつの間に
かなくなっているサビのご飯を補充したり、ギターを弾いてみたり、手品の復習などをしている
うちに泥酔。 時計を見ると夜中の3時すぎである。
布団を敷き、電気を消して寝転がりながらテレビを見る。 徐々に眠たくなってきて、最後の力
を振り絞り、テレビとエアコンの電源を切る。 左手にはテレビのリモコン。 右手にはエアコン
のリモコン。 そんなお盆でござったよ。
亀久
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