BAR | もうすこし、生きてみようじゃないか・・・

 窓から見える場所にコンビニがある。 ほぼ毎日行っているコンビニだ。 窓から眺めてい



ると、様々な客が朝となく昼となく夜となく出入りしている。 その中で、僕が今、注目してい



る客がひとりいる。 いつも夕方頃に現れる、自転車の荷台やカゴに荷物を満載しているオ



ジサンである。 オジサンは店内に入ると、カップ麺とコップのような容器に入っている日本



酒だか焼酎だかを1本買い店を出る。 カップ麺には店で入れた湯が入っている。 そして



店の側壁の申し訳程度ほどの大きさしかないレンガの植え込みの上にそれらを置き、自転



車に積まれている大量の荷物の中から折りたたみ椅子を引き出し、植え込みの前に設置、



ドッカと座る。 カウンターバーの出来上がり。



 オジサンは、先ほど買い求めた酒を、以前買って飲んだものであろう同じ容器を紙袋から



取り出し、そこへ半分移す。 この時、きっちり半分になっているかを2つの容器を目の高さ



まで持ち上げて計る。 そしてきっちり半分ずつになっているのを確認すると、これまた持参



した水を2つの容器に入れる。 水割り2杯の出来上がり。 ちびりちびりとやり始める。



 酒を飲み、タバコを喫み、またまた紙袋から取り出した、ビンをカウンターに置き、そこへ箸



を差し入れては口に運んでいる。 ツマミであろう。 その頃になると、僕も酒を飲みたくなり、



ツマミのことなどを考え出す。



 ポケットの小銭を数えたりしながら酒を飲み干したオジサンは、シメのカップ麺に移る。 ピ



リピリと蓋を開け、ズズッと麺をすする。 湯を入れてから20分ほど経っていると思われるが、



とても美味そうである。 



 脇目も振らず麺をすすり、スープを飲み干し、ふぅ、と一息、中空を見つめる。 晩酌終了。



 折りたたみ椅子を荷物の間に差し込み、自転車を押してオジサンはその場を後にする。 



 どこへ行くのだろうか。 日々どのような生活をしているのだろうか。 家族や親戚はいるの



だろうか。 好きな食べ物はなんだろう。 いや、よそう。 いらぬことである。 ただ、オジサン



の去ったあとは、ゴミひとつ落ちてない。



 僕もいつか、折りたたみ椅子を持って、あの 「BAR」 で飲んでみたいなぁ・・・・。 などと、ち



ょっと思ったりしておる。











                                                      亀久







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