苦汁 | もうすこし、生きてみようじゃないか・・・

 泣きっ面に蜂。 悪い目にあっているとき更に別の悪い目にあうということだが、私、亀久




が 「泣きっ面に蜂」 で思い出すのは、中学生だったあの日のことだ。




 その日、僕は付き合っていた彼女にフラれたばかりで、とてもささくれ立っていた。 僕




はまだ彼女に未練があり、どうにか復縁したかったが、彼女の方は、その気はまったく無




い。 まぁ、その気があれば別れたりはしないのだが。 そんな未練の権化と化した僕が、




だらしなく席に座っていると、廊下を友人が通りかかった。 僕は声をかけようとしたのだが




ふと見ると、廊下の反対側から僕をフッた彼女が走ってくる。 僕は小動物が穴ぐらから




外を窺うような目で彼女を見た。 彼女は友人の方へ駆け寄り、何やら話をしている。 と




ても盛り上がっている。 そして互いにベタベタと触り出し、物凄くイチャイチャとしだしたの




である。 




もうすこし、生きてみようじゃないか・・・




 未練の権化と化している僕に、やきもち、ねたみ、そねみの感情がふつふつと湧く。 も




はや無敵。 完全体と化した僕は、静かに席を立ち教室の前方に歩いてゆく。 少し宙に




浮いていたかもしれない。 黒板の前に立った僕は、そねみの力を拳に宿し、黒板に右ス




トレートを打ち込んだ。 




もうすこし、生きてみようじゃないか・・・




 黒板が大きな音をたて揺れた。 そして、よほどそねみの力が大きかったのか、なんと黒




板の上に設置している校内放送用のスピーカーが落下したのだ。




もうすこし、生きてみようじゃないか・・・




 スピーカーを脳天キャッチした僕は、痛さと、カッコ悪さと、やきもち、ねたみ、そねみ、そ




して未練とで訳が分からなくなり、フリーズした。




 周りのクラスメートは、なぜ僕がこのような 「デストロイモード」 になっているのかは、もち




ろん知らない。 いきなり亀久が黒板を殴って、スピーカーが頭に落ちた。 である。 何や




ってんだアイツ・・・、と、大爆笑であった。 おそらく友人と彼女も笑っていただろう。




 もう、これは 「泣きっ面に蜂プラス」 である。 十代のほろ苦いじゃなく、甘酸っぱくでもな




く、ただただ苦いだけの思い出だ。






                                                     亀久






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      2つ目のアルミホイルボールがどっかにいきました。 3つ目は、もう少し


      大きめに作ってみます。



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