インベーダー | もうすこし、生きてみようじゃないか・・・

 子供の頃、近所に駄菓子屋があった。 家から歩いて数十歩という距離で よく友達と通っ




たものだ。 絵に描いたような駄菓子屋だったのだが、ある日、その駄菓子屋にインベーダ




ーゲームが登場した。 しかも一台だけで、店内には狭くて置けない為、外に置かれた。




 いわゆるテーブル筐体 (きょうたい) というヤツで、昔インベーダーゲームが大流行したと




きに喫茶店などに設置されていたものだ。 しかし、テーブル筐体は画面が上を向いている




為、外の明るさでゲーム画面が見えないのである。 そこで、駄菓子屋のオバチャンが取っ




た手段とは、トラックの荷台に荷物を積むときに荷物が崩れないようにかけるカバー、あれ




をテーブル筐体の横に置いたのである。 そのカバーをかぶってやれということである。




 僕たちはお金が無かったので、それほどゲームはできなかったが、カバーを筐体ごとかぶ




ると、ゲーム画面が真っ暗闇に浮かび、それは綺麗に見えた。




もうすこし、生きてみようじゃないか・・・




 駄菓子屋の前で、トラックのカバーをかぶってゲームに興じる姿は とても面白い。 友達




と駄菓子屋でお菓子を買い、外に出るとその面白い光景が目に入る。 友達の1人がその面




白いカバーに近づいた。 カバーはゲームに熱中しているのだろう頭が時折り クイッ クイッ




と動いている。 友達はその頭をしばらく見つめていたのだが、突然、ピシャッ と叩いた。




 僕たちは、その友達も含め脱兎のごとく逃げ出した。 もちろん満面の笑みである。 そし




て物陰に潜みカバーを窺った。 カバーはしばらくゲームを続けている様子だったが、ゲー




ムオーバーにでもなったのか、カバーを取り怪訝そうな顔で辺りを見回している。 僕たちの




間に新たな遊びが誕生した瞬間である。 以来、僕たちは駄菓子を頬張りながらゲームをす




るカバーの頭を叩き続けた。 ある時は、年上のお兄さんを叩き追い掛け回されたことや、そ




の遊びが広がり別のチームから叩かれたこともある。




 今、考えると とんでもないガキどもだが、あのドキドキ感や、ワクワク感は、相当なもので




あった。 今、思い出してもドキドキする。






                                                      亀久






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