過去の記事にも書いたが、友人のTは奥さんと同い年で、十代のうちに結婚をし、娘と息
子がいる。 娘のMちゃんは今年で21歳、息子のN君は今年で19歳になる。 大安吉日の
昨日は、そのMちゃんの結婚式であった。 僕も招待していただき式場へ向かった。
式場に到着し、待合室に入ると、まるでウンコをする直前の犬のように落ち着きなくウロウ
ロとするTの姿があった。 普通はここで、この度は、おめでとうございます云々と挨拶を交
わすところだろうが、Tは無言で僕に近づき、口をニッとしてみせた。 抜けていた前歯3本
がキレイに入れられている。 ちゃんと歯科医院に通っていたようである。 だが、その無言
で どうだ! と言わんばかりのTの態度に少々イラッときたので、こうだ! と3本とも抜いて
やろうかと思ったが、その場には新郎側の親族もおられたので中止した。
しばらくして式が始った。 式は綺麗なチャペルで行われた。 MちゃんもN君も、もちろん
赤ん坊の頃から知っている。 僕は勝手に2人のことを甥と姪だと思っている。 今、美しい
ウエディングドレスに身を包み、うつむき加減で新郎と共に歩くMちゃんをみていると、キャッ
キャと騒ぐまだ幼かったMちゃんと手を繋いで歩いたことや、朝から となりのトトロ の「さん
ぽ」 を大合唱したことなどをふいに思い出し、胸が熱くなった。 そして、奥さんは言うまでも
なく、Tはたいした奴だな・・・、 と心から思った。 なのでこの日に歯を抜くのは勘弁してやる
ことにした。
式の後の会食では、僕は豪華中華料理を食い散らし、ビールをしこたま飲んだ。 そして
隣に座っていた息子のN君に 次はお前だな!だ~っはっはっは! と言って困らせた。 N
君は いや~まだですよ~ と言いながら目は、お前だよ! と言っていた。 そう、そうであっ
た、僕であった。 自分のことはポッカリと忘れていた。 まぁいい、僕はいつかコソッとする。
まあ、何はともあれいい日であった。 Y君、Mちゃんおめでとう! 乾杯!!
※ Tの奥さんのブログはこちら→ 「まりお部」
亀久
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全て終わった後に、新世界へなだれ込んだのは言うまでもない。