居酒屋にて・・・ | もうすこし、生きてみようじゃないか・・・
 昨日、友人のTと通天閣の下で待ち合わせをし、居酒屋に入った。



 Tは、僕の顔を見るなり それか・・・、 と言った。 僕は、おう と答えた。



 Tの言うそれとは、鼻の下に新たにできたオッサンニキビのことである。



 Tもこのブログを読んでいる。



 さらにTは、僕のニキビを見つめ、こう言った。 そんなものは、爪でガ



リッとやって取るんだ! 俺はいつもそうしているぞ!と。 僕は、一瞬何



を言い出すんだこのオヤジは、と思ったが、黙っていた。 すると、Tは、



生ビールを飲み、サザエの壷焼きを食べながら、お前、カッコ悪いぞ、と



言った。 僕は、生ビールを飲み、明太子だし巻きを食べながら、ほっと



け!と言った。 Tは、まだ何か言いたそうだったが、歯にサザエが詰ま



ったのだろう、おもむろに爪楊枝を取り、口へもっていった。 しかし、僕



のニキビに気をとられていたのか、口の中へ入れるはずの爪楊枝が下



唇にプスッと刺さった。





 さあ、どうするんだ? 今、お前は何の前ぶれもなく自分の下唇を爪楊



枝で刺したんだぞ! 相当カッコ悪いぞ!と僕は勝ち誇った思いでTがこ



の後どういうリアクションを取るのか見ていた。 ところが、なんということ



か、Tは、何事も無かったかのようにそのまま爪楊枝を口の中へ入れ、歯



に詰まったサザエをこそぎだしたのである。







 お前にだけは、カッコ悪いなどと言われたくないぞ! と、思った夜だ。







                                          亀久





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