しかも周りの人はそれに気づいている。臆することもなくチャックをグイッと上げる人もい
るだろうが、僕は情け無いことに気づかないフリをしてしまった。
ある日、電車に乗っていると、周りの視線がチクチクするので (まさかっ) と思い、周囲
に気づかれぬよう素早く視線を自分の股間に走らせた。全開であった。僕は、そ知らぬ
フリをしていたが、もう、頭の中はパニックで、 (なんなら、今、この電車に爆弾が落ちて
もいい) などと逆ギレ妄想モードに突入していた。

なぜ、素直にチャックを上げれないのだろうか。それは、やはり [カッコ悪い] や [恥ず
かしい] という思いがあるからだと思う。 堂々とチャックを上げる勇気は無い。かと言っ
て隠れてチャックを上げるのを見られたらカッコ悪い。 結局そのまま気づかないフリをし
て、降りたくもない駅で降り、コソコソとチャックを上げるハメになる。
以来、僕は玄関で一回、エレベーターに乗る前に一回、エレベーターから降りて一回と
計三回は、チャックをチェックするようにしている。
亀久
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