ターは動き出した直後で、上階へ上がっていった。 エレベーターは5
階で止まり、再び1階へ降りてきて扉が開いた。 中にはオバサンが乗
っていた。 僕はオバサンが降りるのに邪魔にならないよう道をあけた
のだが、オバサンはなかなか降りてこない。 不思議に思い、ふと、顔
を見ると、オバサンは少しおどおどした様子で、
「う、上へまいります・・・・・。」
と言った。
エレベーターガールがいる！！ と、度肝を抜かれたが、乗らないわけ
にもいかず僕はエレベーターに乗った。 しかし、エレベーターガールは、
5階で降りていってしまった。 恐らく休憩か何かだろう。 もしくは、あの
オバサンはエレベーターガールではなく、先程自宅のある5階で降りよう
としたが、何らかの理由で降りれず、乗りっぱなしになってしまったマンシ
ョンの住人かもしれない。
エレベーターガール希望。
亀久
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