いた。 鳩の体は所々濡れていて血が出ているように見えた。
(あぁ・・・ひどいな・・・) 多分、野良ネコにでもやられたのだろうと思い、近づいて行くと、
倒れていた鳩が一斉にこちらを見た。

「おぉ!?」 と、驚いていると、側の池へとつづく浅い小さな川から バシャバシャ という水
をかくような音が聞こえてきた。 見ると、数羽の鳩が物凄い勢いで、行水をしていた。

その内の一羽が行水を終えたのか、濡れたままこちらに歩いてきて羽を広げ、 ペタン
と体を横たえた。
(あぁ!行水で濡れた羽を乾かしていたのか、今日は暑いからねぇ) などと思いつつも、僕
が近づいても逃げずに、道のど真ん中で日光浴をする鳩に少々驚いた。
僕は、鳩たちの視線を浴びつつそこを抜け、ふと、池のほうを見た。 青サギが、暑いの
であろう足の付け根まで池に浸かりながら ボーッ とこちらを見ていた。
亀久
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