久田子の集落 秋の小旅行レポート | かめ新聞

久田子の集落 秋の小旅行レポート

早川に沿う道をはずれて山を越え谷を越え、さらに深い山の奥を進んでいくと、すり鉢のようなお椀型の土地に小さな集落があった。この集落へ行くためには「久田子四十七曲がり」と呼ばれているらしい絶壁の山に沿う細い道だけ。

周りをぐるりと山に囲われた小さな小さな盆地にわずか数件のトタン屋根の家がポツポツと存在する。集落の大きさはおよそ直径が100メートルほど。

先祖代々耕されただろう畑に家族必要なだけの野菜の種を撒き茶の木を育てて暮らしているようす。完全に自給自足は無理だろうけどこのお世辞にも便利とは言えない土地で彼らなりに暮らしが丸く納まっているのかな。家の周りにはその家族のための小さな畑があって家族の食べる分だけの白菜やお茶やネギやキャベツ、いろんなものが植えられていた。ちいさなおばあちゃんがせっせと畑を耕している。こうやって春や夏や秋や冬が回っているんだろう。

どうしたってこの山奥で暮らしていくのは不便だろうし過酷に思うのだけどなぜだか惹かれるものがある。
勝手だけどここでの暮らしはいつまでも変わらないでほしいと思ってしまう。

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