今回も日産の話題です。

直6RBV6VQを比較します‼️



RBはスカイラインGT-Rに乗っていたのが有名な古き良き日産の直6エンジンシリーズです。



初搭載は1984年のC32ローレル。排気量は2〜2.6Lです。

(ディーゼル仕様や海外に目を向けると3Lクラスもありましたが)

1気筒あたり500ccが最適と言われる理論に基けば、500×6=3000ccすなわち3Lとなります。

直6の先輩格BMWは基本的には3Lを採用しています。


2/2.5は日本の税制上ともかとして、2.6はなんとも中途半端です。これは当時GT-Rが参戦していたレースのレギュレーション等に深く関係があり、勝つことにこだわったRがRたる証でもあるのです✨


とまぁ、Rの伝説は語り尽くせない浪漫があるとして、出力もバグってる(ツインターボだし)ので、今回は2000年代のNAに着目します。


RB20DE

RB25DE


僕は素人なので、エンジン出力と言うと、

車重に対しての最大トルク

100PS/Lを基準に絞り出し具合

高回転までの回り方(実際に乗ってのフィーリング)

この3点をいつも考えてます。


基本設計が古めのRBですが、2000年にもなると搭載終了までかなり熟練されて、


RB20は4400rpmという美味しい領域で19.0kg•mのトルクを発揮しています。回してなんぼのNAですから✨

ちなみにRB20DE搭載のHR34は1380kgと記憶していて、スポーツカーと言わないまでの必要十分以上のゆとりあるトルクを持っていたと言えます。(16〜17kg•mあれば動くとは思います)


RB20=78PS/L

RB25=80PS/L

知る限り、市販車のNAではVTECで125PS/LのS2000が最高出力ですね🤔


乗った上でフィーリングを語るなら、至高のエンジンでした。

レブリミットまでスムーズに吹き、けたたましいのにくすみの無いサウンドが官能的‼️




VQは94年のA32セフィーロに初搭載されて以降、多くの日産車の心臓を務め、今なお現役のV6エンジンです。RB系統に取って代わった機種でもあります。※今は着々とVR系に置き換えられている。



長年の現役選手だけあって排気量も様々で、2〜3.7が存在します。

VQ37VHRなど、High Responseの文字が付く仕様はフェアレディZのために作られているもので、少し仕様が異なるため、実質的には2〜3.5と言えるでしょうか?


VQ20DE


VQ25DE


同時期のRBと同排気量のものを比較してみようと思います。


2L仕様に関しては20kg•mというRB20より僅かに太めのトルクを同回転で発揮します。


VQ20=80PS/L

VQ25=76PS/L

※2.5Lは正確にはこの後直噴化され、VQ25DDが主力になり、そちらは84PS/L。10年近いブランクを経てVQ25DEが復活し、高出力化されています。


日産は他社に比べるとかなり吹けの良いV6を作ると思います。渋る感じが少なく、現行のVRならRBに引けを取らないレベルです。

ただ!実のところVQは一筋縄ではいかないのです。


【今のVQと昔のVQ】

実はフィーリングと言う面では、VQ20DE(2000年)>VQ25DE(2018年)です笑指差し



驚愕ですよね💦

乗り比べはA33セフィーロとY51フーガ/V36スカイラインになります。


A33に乗っていたVQ20DEはRB系と同様にリーンバーン化を受けていて、低回転域のトルクが細い弱点があるものの、不完全燃焼が起こりづらいのか、かなり噴き上がりが良いんです。惜しみなく回すことになるので、出足の時点で3000rpm以上踏み込むのも日常で、簡単に回る反面実燃費は悪いです。


一方、2010年以降のVQ25DEは低回転域からしっかりとトルクが感じられて街乗りも楽な実用的なエンジンになっています。

その代償として、5000rpm以上に上がると金属が擦れるような(濁点が混じるようなイメージ)ジブリを見せます💦


簡単に言うなら、直6から乗り換えて違和感がないのは昔のVQだったと思いますね。



YouTubeのコメント欄を見ると、みなさんの感覚がよく分かります。

多分、昔のVQのイメージを持っている方からすると、フィーリングの面で現行のVQは若干イマイチかもしれません。


セフィーロに乗り始めて、V36やF51のイメージだったVQが一変しましたね。


次の回で、RBとVQの良さを比較したいと思います♪