♣︎Car Review No.49♣︎

BYD Dolphin



中華EVのコンパクトカー
その実力やいかに⁉︎

参考になるレビューします笑アップ


この度、東雲オートバックスAPITにて話題の中華EVドルフィンに試乗させてもらいました。

話題の中華車レビュー!!


主要諸元表 


BYDのサイトから引用です。単純な大きさで言うと日産キックスやトヨタヤリスクロスなどと同じくらいです。


しかし!

勘違いしている方も多いのですが、"サイズ感"というのは大きさの単純比較ではありません。


実際に運転して大きく感じるか?』というのは別問題なのです。


例えば、日産エクストレイルとアウディQ5ではQ5の方が幅が大きいですが、Q5の方が小さく感じます。


これは、欧州車のドアが厚く設計されていて、運転台が真ん中に寄っているためで、欧州車に寄せて設計された車はけっこう取り回し良く感じるものです。(個人差あり)


一方で、日本向けの設計は内部が広く思えるので、高級嗜好の人に向いています。


本題ですが、

ドルフィンは欧州車寄りに設計された車です。ドアに厚みがあり、取り回しの良さは欧州の小型車に似ていると言えます。



デザインの評価は?? 


オリジナリティは感じませんが、それもそのはず!デザイナーはエクステリアはメルセデス、インテリアはアウディからの引き抜きらしい(笑)



この車、欧州の御三家が力を入れてデザインしています。流動的で無駄のないデザイン。

インテリアは、先進的で運転に必要ない機能はPad内にまとめて、エアコンやシフトレバー、クルコン、音量操作類など必要不可欠なものには物理スイッチが採用されています。



シートは固く、ハンドルの握り感や

中華製=嫌い
という価値観もあるでしょうし、僕も割と理解できます。

けれど、その先入観を抜きにして1欧州車として仮定して見た時、デザインは結構良いと思います音譜

これがメルセデスで売ってたら日本で既に一定数販売されていると思うんですよね。

atto3はデザインもレイアウトも微妙でしたが、ドルフィンはかなり良いです♪


パワーユニット 


今回の試乗はベースグレードの方なので、95馬力・最大トルク18.4です。

アウディA1やVWポロと同じような感じです。


車重が1.5tほどなので、ガソリン車に比べて重みはあります。けれど、EVならではの初発トルクで、これまた軽快に走ります。悪くない。


低排気量のエンジン車をMTで操る気持ちのいい感覚とまでは言いません。

されど、イタリアの細道を駆け抜けたいような感覚をもたらすボディの形とパワーでした。


このくらいならEVでも楽しさがある。



改善点は信頼度とオリジナリティ 


褒めちぎってきましたが、改善点があります。


1つ目はブランドの信頼度

やっぱり車メーカーとしての信頼度が中華メーカーにはありません。


長年かけて築くものですものね💦

これは仕方ないと思います。

事故を起こさないとか安全面での売りをクリアすることと、車の方向性を定めることが大事だと思います。


設計やデザインは良いのですが、アラウンドカメラがボヤけていたりと所謂Made in Chinaクオリティは見え隠れします。

こうなると、ACCや電子制御に不安が残るのは当然です。


2つ目はオリジナリティ

デザイナーを引き抜くのも良いですが、BYDの見た目といえばこれ!というのを本来は築くべきだと思います。


ドルフィンは良い方ですがね。

atto3のパクリ感やモーターショーのミニバンは酷かった😭


車作りとしての姿勢を捨てずにチャレンジを続けてほしいです。



雰囲気は良かった! 


店員さんの感じが良くて、そこが好印象です。いい意味でトヨタ的な感じです。


車に関してよく把握していて、車好きと言うよりは優秀な営業マン。

非常に良く説明してくれましたし、試乗まですんなりさせていただきありがたかったです✨



まとめ 


ヨーロッパで売るために開発されていることがよくわかる完成度の高いEVです。


ドルフィンというよりは、もっと小動物に近い扱いやすくてすばしっこい。


車好きには刺さる車の一つだと思います。


けれど、

ブランド力と車を作ってきた実績が薄く、まだまだ方向性が変化しそうな会社。

例えば、次期型ドルフィンがボディ拡大して内装に高級感を出してきて走りが悪くなるってこともあり得ると思うのです。


BYDの方向性が定まってくるともっと良いかと思います。そんなことを感じる面白い試乗でした。